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『NEW GROUP』下津優太監督 組体操でホラー映画を作る!【Director’s Interview Vol.557】

『NEW GROUP』下津優太監督 組体操でホラー映画を作る!【Director’s Interview Vol.557】

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第一回日本ホラー映画大賞にて大賞を受賞し、『みなに幸あれ』(24)で鮮烈な商業映画デビューを果たした下津優太監督。待望の二作目のテーマに選んだのは、なんと「組体操」。学生時代に体育祭や授業でやった、あの「組体操」である。その昔、集団の厳しい規律の中で教えられた記憶があるが、ことさら映画の題材として取り上げるようなものには思えない。しかし、そこをあえて映画に据えた下津監督の狙いが見事にハマった。今まで見たことのない、とんでもない映画が生まれたのである。


下津監督には一体どんな目論見があったのか。果たして「組体操」は映画として成立するのか!? 下津監督に話を伺った。



『NEW GROUP』あらすじ

愛(山田杏奈)は引っ込み思案な普通の女子高生。家族に問題を抱えている。ある日、転校生の優(青木柚)がやってきた。海外帰りの優は日本の学校の集団公団に馴染めない。愛は優のことが気になるが、自分をなかなか出せない愛に優はいら立ちを感じていた。そんなある日、校庭で一人の生徒が四つん這いになり、動かなくなった。教師や友人が止めようとしても動かない。そして、時間を追うごとにその生徒の横に同じように四つん這いになる生徒が並び始めた。不思議なことに学校も人間ピラミッドを“良いもの”として参加を勧めている。そして、積み重なった生徒たちはみな一様に穏やかな表情を浮かべている。生徒たちはどんどん集まり、集まってくる生徒たちはものも言わず従っていく。愛もなぜか、朦朧となり、ピラミッドに加わりそうになる。これは、その後地域全体を巻き込む、集団怪現象の始まりに過ぎなかった─。


Index


組体操でホラーを!



Q:とても自由な映画になっていて驚きました。


下津:本作はKADOKAWAの映画ですが、元々は日本ホラー映画大賞というコンペで大賞を獲ったところから始まりました。『みなに幸あれ』に続き、本当に自由に撮らせていただきました。


Q:本作は集団行動の恐ろしさや日本人の気質に対しての提起が見られます。このテーマは以前からご自身の中にあったのでしょうか。


下津:宗教や哲学、歴史などの本を色々と読んでいく中で、とある社会学の本に出会いました。そこには「社会は様々な集団でできている」という話が書いてあり、それが面白くて頭に残っていたんです。集団って、少し視点を変えると怖いものにも思える。ゾンビのような自由な集団も怖いですが、規律の取れた集団もまた怖いのではないか。そこで「規律の取れた集団」とは何かと考えた時に、「組体操…、人間ピラミッドだ!」とひらめいた。そこからスタートしました。



『NEW GROUP』©2026映画「NEW GROUP」製作委員会


Q:その「人間ピラミッド」を、どのようにして映画の題材として落とし込んだのでしょうか。


下津:平たく言えば、組体操でホラーをやってみようと。新しいものが生まれにくい今、既存のものを組み合わせて新たなものを作り出す手法は大いにある。また、集団行動は、海外、特に欧米圏から見ると異様なものに映るはず。『みなに幸あれ』で様々な海外映画祭に参加し、海外で受ける可能性を強く感じたこともあり、集団行動=組体操という要素を取り入れました。




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