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『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』リン・ラムジー監督 描いたのは“ラビットホール”に落ちる感覚【Director’s Interview Vol.558】

© 2025 DIE MY LOVE, LLC.

『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』リン・ラムジー監督 描いたのは“ラビットホール”に落ちる感覚【Director’s Interview Vol.558】

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母親としての本能に反したキャラクター



Q:ジェニファー・ローレンスが素晴らしかったですが、グレース役には母親という共通体験がありつつも戸惑いもあったそうですね。


ラムジー:グレースという役は、彼女自身の母親としての本能に反するものだったのかもしれません。時にグレースはあまり母性的には見えません。でも同時に赤ちゃんのことも愛している。キャラクターの内部には複雑なものが混在しているんです。それでも最終的には、ジェニファーはグレースのことを完全に理解していたと思います。グレースはどこか自分が囚われていると感じていて、夫との関係がうまくいかなくなり始めている。それは単なる産後の問題という以上のもので、愛が崩壊していくこと、結婚生活が崩壊していくこと、囚われて文章が書けなくなること、全てにおいてでした。


グレースは本当に予測不能で、思いもよらない動きをするキャラクター。でもそこが私たちが気に入っていた部分でもあります。



『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』© 2025 DIE MY LOVE, LLC.


Q:ロバート・パティンソン演じるジャクソンは、性的魅力や自信に満ち溢れたところから、徐々に自信を無くして平凡になっていく。とても興味深かったです。


ラムジー:ジャクソンはグレースをとても愛しているけれど、彼女をどう扱っていいか分からない。彼にとって彼女はまるで火の玉なんです。彼は頑張れば頑張るほど、どうしていいか分からなくなってしまう。ロブ(ロバート・パティンソン)にとっては、演じがいのある面白いキャラクターだったと思いますよ。ヒーローやただのイケメン役ではありませんでしたから。今回は、複雑に崩壊していく結婚生活や、無力感を感じている夫についての物語。演じるのは面白かったでしょうね。


また、私はユーモアや不条理さを交えて描きたいと思っていました。だからこそ、次に彼女が何をするか分からないというバランスを保つことが重要でした。そんな彼女をジャクソンはどう扱っていいか分からない。それがこの関係を複雑にしている部分であり、この関係性そのものを描く上での要素でもありました。その意味でも、私にとっては、これはある種のラブストーリーでもあるんです。





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