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『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』リン・ラムジー監督 描いたのは“ラビットホール”に落ちる感覚【Director’s Interview Vol.558】

© 2025 DIE MY LOVE, LLC.

『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』リン・ラムジー監督 描いたのは“ラビットホール”に落ちる感覚【Director’s Interview Vol.558】

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グレースと動物の関係性



Q:シシー・スぺイセクとニック・ノルティが演じる両親も魅力的で、ステレオタイプな両親像ではなく、悩みを抱えた一人の人間としてフォーカスしているようでした。


ラムジー:ニック・ノルティ演じる父親のハリーはアルツハイマーで、現実がちょっと分からなくなってきている。それに気づいているのがグレースなんです。そしてシシー・スぺイセク演じる母親のパムは、グレースに今何が起きているのかジャクソンよりもはっきりとわかっている。実はここは原作に無い設定なのですが、とても面白い形でパムとグレース、つまり義理の母親と義理の娘の関係性を描くことができました。そこに美しさをもたらしてくれましたね。


ニックとシシーは本当に素晴らしかったので、当て書きでそれぞれの映画を作りたいくらい。2人はキャラクターに多くの深みをもたらしてくれました。



『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』© 2025 DIE MY LOVE, LLC.


Q:サブキャラクターというところでは、犬や馬も出てきて動物が印象的に使われます。


ラムジー:映画の冒頭、グレースは「家にネズミがいるかも」「猫を飼おう」と言って、彼女自身もネコ科の動物のような動きを見ます。それなのにジャクソンは、なんと犬を連れて帰ってきたわけです。ずっと吠え続けている世界で一番鬱陶しい犬をね。それが原因でグレースはどんどんおかしくなっていく。


また、グレースが野生の馬に遭遇するシーンが出てきますが、彼女自身が野生動物のようなところがあるので、馬と通じることができるというわけです。


Q:グレースは家でも草むらでも四つん這いで動きまわっていて、とてもワイルドでした。


ラムジー:本当にその通りで、彼女は手懐けられたことのない獣という感じなんです。実は原作にも同じようなシーンがあって、遠くの茂みの中から自分の家族を見ている場面がある。まさに捕食動物のような印象がありました。





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