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『四月の余白』吉田恵輔監督 令和に持ってきた、自分の中学時代 【Director’s Interview Vol.570】

『四月の余白』吉田恵輔監督 令和に持ってきた、自分の中学時代 【Director’s Interview Vol.570】

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なんで俺これ作ってんだ?



Q:『ミッシング』の時にもおっしゃっていたと思うんですけど、『空白』で一回、監督の中で仁志原さん(2016年に亡くなった脚本家の仁志原了氏)のことにケリがついたから、母性とか新しいところに踏み出せるみたいな。


吉田:うーん、そうなのかなあ。


Q:それはご自身で判断してください(笑)。


吉田:でも、わかんないですけど、基本的には『ミッシング』とか『空白』も、違和感みたいなものを自分の中で吐き出したいみたいな気持ちは毎回根幹にはある気がする。それは例えば世の中のことだったりする場合もあるし、カップル同士の付き合いの中で生じる男女間の違和感とかを、わりといつも吐き出したくて。今回はわりと学校だとか地域性だとかについてちょっと気持ち悪く思ってるってことなのかなとは思いました。でも自分ではわかってないですけどね。毎回「なんで俺これ作ってんだ?」って。


Q:でも『四月の余白』から派生して、次の作品『mentor』(26)が生まれたんですよね?


吉田:そう、メンター二部作だから。『四月の余白』が第一部で、次が『mentor』で。でもそれもなんで書いたかわからない(笑)。



『四月の余白』©2025 N.R.E


Q:でも監督の実体験として、今回の西のモデルになったメンターみたいな人が2人ほどいたと発言されていますよね。


吉田:例えば自分の頭が本当に空っぽだったときに、真っすぐ同じ目線で見てくれて、そんな自分に気づかせてくれた人がいたから今の自分がいるんだろうなとは思うんです。ある種のメンター的な存在と出会って、自分の価値観とかについて気づきみたいなものがあったから。ただ、それが学校にできるかというと、結構しんどいなあと思うし、親ができるかって言っても、それもそれでしんどいなと思って。


Q:家庭でも学校でもない、逃げ場のような居場所があった方がいいということですかね。


吉田:居場所もそうだし、やっぱり気づきを与えてくれる人や環境みたいなものな気がしますけどね。なんかそういうところの出会いがあれば、人は変われるはずなんだけどなぁと思って。まだ中学生ならね。





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