1. CINEMORE(シネモア)
  2. Director‘s Interview
  3. Netflixシリーズ「ガス人間」片山慎三監督 キャラクターからロケ地まで、刻印された片山ワールド【Director’s Interview Vol.571】
Netflixシリーズ「ガス人間」片山慎三監督 キャラクターからロケ地まで、刻印された片山ワールド【Director’s Interview Vol.571】

Netflixシリーズ「ガス人間」片山慎三監督 キャラクターからロケ地まで、刻印された片山ワールド【Director’s Interview Vol.571】

PAGES


リアルな世界に普通の人間はいない



Q:第2話や第4話など、全8話の中でトーンや世界観が物語の中心から振り切れる回も出てきます。


片山:なるべくストレート過ぎないように、ちょっと変わったシーンは意識して入れています。そういう話が出てくると、それを楽しみにしてくれる人も出てくる。1~2話の最初の部分にはそこまで変なシーンは入れにくいので、割とストレートに「ガス人間って一体何なんだろう」と、だんだん謎が深まっていくミステリーで引っ張っています。


Q:第2話では憩いの場「うみかぜ」の施設長とそこにいる中学生の交流が出てきます。本筋の流れに直接は関係はしてきませんが、重要なシーンとして時間を割いて丁寧に描かれていました。


片山:そうですね。そういうそれぞれのキャラクターの深掘りや、人間的なところはちゃんと入れようと思っていました。


Q:登場人物は多岐に渡りますが、それぞれのディテールに手加減がなく、外見から中身まで細かく造形されていました。その辺の相関や各背景というのはどのように配置してコントロールしたのでしょうか。


片山:そこは大変でしたね。撮影前に、描かれない部分も含めたそれぞれの人物像を作りました。幼少期からどう生きてきたか、どんな高校に行ってどんな成績だったかなどを書いて、それに則って各キャラクターを作っていきました。



Netflixシリーズ「ガス人間」


Q:三河悠冴さんが演じた、眼帯をつけた藤代会の殺し屋がすごく印象に残っていまして…(笑)。あの眼帯は最初から着けようと思っていたのですか。


片山:最初から思っていました。見たことないような武器も持っていますしね(笑)。彼は裏社会に属してはいますが、いじめられてそうなってしまったタイプ。だから人を刺す時は、自分をいじめた人に向かって刺しているつもりなんです。それでブツブツ言っているんですよね。


Q:その辺は三河さんに細かくお伝えしているのでしょうか。


片山:「こういうことを言ってください」と指示はしていませんが、この役はいじめられてヤクザになった奴で、普通のヤクザではないという設定は話しました。


Q:物語の本筋ではないキャラクターにも、そこまでディテールを掘り込むのですね。


片山:まぁその方が面白いですからね。それにリアルな世界に普通の人間っていませんよね(笑)。


Q:今話した三河さんをはじめ、竹野内豊さんから酒向芳さん、松浦祐也さんまで、これまでの片山作品に出て来た人が勢揃いしています。


片山:「困ったらあの人にお願いしよう」みたいな感じで(笑)。今まで出てもらった人たちがほとんど出ているかもしれませんね。




PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. Director‘s Interview
  3. Netflixシリーズ「ガス人間」片山慎三監督 キャラクターからロケ地まで、刻印された片山ワールド【Director’s Interview Vol.571】