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Netflixシリーズ「ガス人間」片山慎三監督 キャラクターからロケ地まで、刻印された片山ワールド【Director’s Interview Vol.571】

Netflixシリーズ「ガス人間」片山慎三監督 キャラクターからロケ地まで、刻印された片山ワールド【Director’s Interview Vol.571】

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裏テーマは「子供も観られる『ガス人間』」



Q:今回の制作にあたり、元となった作品『ガス人間第一号』(60)を意識された部分はありましたか。


片山:『ガス人間第一号』は人間ドラマがちゃんと描かれていますよね。恋愛劇として悲恋を描いている部分などは意識して、本作でも人間ドラマをちゃんと描く作品にしたいと思っていました。


Q:社会的弱者が多く出てきて、松浦さんが演じた悪役のヤクザも人間臭くて憎めない部分があります。クライムスリラーと人間ドラマのバランスはどうでしたか。


片山:基本的には賢治と京子の主人公2人の関係性が描けていれば、あとのキャラクターはそこに付随していく。別れていた2人が事件をきっかけに再会し、過去の関わりが明らかになっていく部分を上手くやれればと。脚本的にそこは安心だったので、ほかの枝葉の部分は遊びながらやれた感じがありました。



Netflixシリーズ「ガス人間」


Q:動画配信者の華歩と富士太もキーになってきますが、あの2人を入れた理由を教えてください。


片山:脚本の段階では華歩と富士太の過去も描く予定でした。しかし、賢治と京子の主人公2人の過去も描く中で、富士太たちの悲しい過去までダイレクトに描くと比重が分散してしまう。ただ、第4話を動画配信者の2人の回にするというヨン・サンホさんのアイデアはすでにあったので、どこまで掘り下げるかは自分のさじ加減で調整しました。


Q:今回はエンターテインメントど真ん中の作品ですが、片山監督らしさもしっかりと焼き付けられています。そこのバランスで意識されたことはありましたか。


片山:今回は僕の中の裏テーマが「子供も観られる『ガス人間』」でした。ある程度間口を広く、残虐なシーンはなるべく入れすぎず、子供も観られる作品にしようと意識しました。






監督:片山慎三

1981年生まれ、大阪府出身。ポン・ジュノ監督作『TOKYO!』(08)『母なる証明』(09)ほか多くの作品に助監督として参加し、2018年に自費で製作した『岬の兄妹』で長編映画監督デビュー。業界内外で絶賛を浴び、以降はドラマ「さまよう刃」(21/WOWOW)、映画『さがす』(22)、ディズニープラス「ガンニバル」(22-25)を手掛ける。



取材・文:香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。


撮影:青木一成




Netflixシリーズ「ガス人間」

7月2日(木)よりNetflixにて独占配信中 (全8話一挙配信)


監督:片山慎三

原作:『ガス人間第一号』(監督:本多猪四郎/脚本:木村武)

脚本:ヨン・サンホ、リュ・ヨンジェ

出演: 小栗旬、蒼井優、広瀬すず、林遣都、UTA、竹野内豊、ほか

企画・製作:東宝

制作プロダクション: TOHOスタジオ

配信:Netflix


Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/jp/title/81714240

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