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『ナイトボーン -夜哭-』ハンナ・ベルイホルム監督 恐怖という感情を扱うこと、内面を外形的に表現する【Director’s Interview Vol.585】

Ⓒ 2025 Elokuvayh/ö Komee4a Oy, Filmai LT, Bluelight, Getaway

『ナイトボーン -夜哭-』ハンナ・ベルイホルム監督 恐怖という感情を扱うこと、内面を外形的に表現する【Director’s Interview Vol.585】

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心の声を聞くこと、勝手に振る舞うことの矛盾



Q:前作ではSNSにアップする理想と現実の違いが描かれていました。本作においても、理想の暮らしや理想の両親といった、理想と現実の違いに悩む人々が描かれていますね。


ベルイホルム:私は以前からずっと、「外の世界の現実」と「自分たちが実際に感じていること」、つまり「内面にあるもの」の相違というテーマに強く惹かれ続けてきました。『ハッチング -孵化-』と『ナイトボーン -夜哭-』(26)はどちらも、外からの期待、あるいは「外の世界が私たちに期待している」と、私たちが思い込んでいることについて描いているのかもしれません。どちらの作品も、登場人物たちが自分の感情や直感に耳を傾けるのではなく、自ら作り上げた架空の基準に応えようと懸命になる姿を映し出しています。


私たちは今、多くの期待に晒される世界に生きています。特にソーシャルメディアやインターネットが普及した現代では、なおさらその傾向が強まっています。「自分たちの人生はどうあるべきか」についての情報があまりにも多いために、自分の心の声に耳を傾けることを忘れてしまう。そうした点に、私はいつも興味を惹かれるのです。



『ナイトボーン -夜哭-』Ⓒ 2025 Elokuvayh/ö Komee4a Oy, Filmai LT, Bluelight, Getaway


Q:そういう意味では、劇中でサーガが自分の気持ちを露わにして、怒りの表情を見せたり雄叫びを上げるようになるのは、ある種の解放のようですね。


ベルイホルム:その通りです。それはある種の解放であり、彼女と子どもとの距離をより近い関係へと導くものだと思います。しかし同時に、例えば夫に対する彼女の振る舞いは、大人がとるべき行動ではありません。自分の心の声に耳を傾けることは、好き勝手に振る舞っていいという意味ではない。私がこの映画で描きたかったのは、そういった矛盾なのです。





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