1977年にスタートし、これまでに数多くの映画監督を世に送り出してきた「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」。「第48回ぴあフィルムフェスティバル2026」が、いよいよ9月18日(金)より国立映画アーカイブにて開幕する。機材の進化やデジタル化により、誰もが手軽に映画を撮れるようになった現代。若き作り手たちを取り巻く環境が激変する中で、「自主映画」の定義や映画祭の意義はどのように変化しているのだろうか。
1992年からPFFディレクターとして無数の才能を見出し、映画祭に伴走し続けてきた荒木啓子氏に話を伺った。
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続々とプロの世界へ〜映画監督の登竜門
Q:ここ10年の間だけでも、PFFの入選者や一次選考通過者から続々とプロの映画監督が生まれていることに驚きます。
荒木:そうですね。皆さんすごく努力を続けておられます。入選を逃した方の活躍もうれしいです。
Q:2022年にグランプリを獲った河野宏紀監督の『J005311』には、個人的に衝撃を受けました。
荒木:『J005311』の主演を務めた野村一瑛さんは、昨年のPFFで『黄色いシミ』という作品で観客賞を受賞しています。河野監督と野村監督、あのふたりはすごいですね。2004年にグランプリと準グランプリを獲った、高橋泉監督と廣末哲万監督のふたりもすごかったですが、その次にやってきた“ふたり”という感じです。彼らのように、学校で映画の勉強をしたことがなくても、すごい人は出てきますね。

PFFアワード2022 グランプリ『J005311』監督:河野宏紀
Q:入選者のコメントを見ていると、好きな監督にエドワード・ヤンを挙げる人が特に多い印象があります。
荒木:エドワード・ヤン監督は人気です。相米慎二監督も。亡くなられて、再発見される。とても大切なことですね。