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『アトミック・ブロンド』シャーリーズ・セロンが邁進する妥協なきフューリー・ロード

『アトミック・ブロンド』シャーリーズ・セロンが邁進する妥協なきフューリー・ロード


専門工房で生み出される最先端アクションとは?



 まず、我々が知るべきなのは、現代アクションが生み出される最前線の光景だ。例えば近年、映像の特殊効果に関しては専門のVFX工房がその仕事を専門に請け負うケースがほとんどだが、実はアクションも同じように、制作側が専門会社に一連のアクション構築を丸々依頼することが増えている。中でもデヴィッド・リーチやチャド・スタエルスキーといった異才たちは、業界内でいち早く「87 eleven」というアクション工房を立ち上げたことでも知られ、彼らはここで日夜、格闘技、ワイヤー、銃器、車輌なども絡めながら、身体表現の限界を打ち破る方法論をストイックに探求し続けているのだ。


 彼らは制作サイドの要望に合わせて、作品の内容、予算、安全性、または使用する機器や道具の特性などもしっかりと見極めて、その中で決して同じことの繰り返しにならない、唯一無二のアクションをオーダーメイドで作り出す。とりわけ、ハリウッド俳優などがアクションに挑む時には、その人の身体的な限界はどこなのかを見極め、各人の能力に合った表現性を引き出していくことが欠かせない。その全ての創造過程を手掛けることが彼らに与えられた使命なのである。




 セロンの場合、『マッドマックス』を終えて2ヶ月も経たない内に新たなトレーニングが「87 eleven」にて開始された。1日5時間。期間は3ヶ月。彼女の身体能力の高さについては、スタッフ側も事前に、ある程度は把握していたはず。しかしまさか、これほど突き抜けているとは思わなかっただろう。元々、女優デビューの前にはバレエダンサーとして厳しい練習に耐え抜いてきたセロンは、身体の柔らかさ、俊敏さ、メンタルの強靭さに人一倍秀でている。 “コレオグラフィー”を身体に叩き込むのもお手の物だ。こうして率先して限界を越えていくセロンに触発され、スタッフ側も奮起。より複雑なアクションを考案し、彼女の身体性を余すとこなくスクリーンに焼き付けようとする作業が続いていった。



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