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『アウトロー』トム・クルーズによるトム・クルーズのためのアンチ・トム・クルーズ映画

(c)Photofest / Getty Images

『アウトロー』トム・クルーズによるトム・クルーズのためのアンチ・トム・クルーズ映画

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ポスト『ミッション:インポッシブル』の立ち上げ



 近年、トム・クルーズの“ジャッキー・チェン化”がヤバい。これだけのビッグ・スターなのだから、どっしり構えてお芝居だけに集中すればいいものを、何かに取り憑かれたかのように、命知らずのスタントに挑戦しまくっている。いつか撮影中に事故死してしまうんではないか、と観ているこっち側があらぬ心配をしてしまう。そんなトムのアクション・スターぶりを存分に拝めるのが、ご存知『ミッション・インポッシブル』シリーズだ。


 第一作目の『ミッション:インポッシブル』(96)で、巨大水槽を爆破して16トンもの水流に身を投じるなんぞ、まだまだ序の口。『ミッション:インポッシブル2』(00)では、高さ30m以上の断崖絶壁をロッククライミングし、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)では、高さ828mを誇る世界最長のビル「ブルジュ・ハリファ」をよじ登り、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(15)では、1,500mの上空を飛ぶ軍用機にしがみつき、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(18)では、成層圏ギリギリとなる上空7,620mから決死の大ジャンプ。



 挙げ句の果てには、彼自身がヘリコプターを操縦して高難度アクロバット飛行をするという、ハリウッドスターとは思えない決死アクションまでご披露。その道のプロからは「素人には絶対不可能」と忠告されたものの、トム・クルーズは猛特訓の末にヘリの免許を取得し、この“ミッション:インポッシブル”をやってのけたのだ。CGやスタントには頼らず、なんでも自分でやってしまうのがトム流。いやー、マジでリスペクトです。


 1962年生まれだからそろそろ還暦のはずだが、トム・クルーズのアクションは回を重ねるごとにド派手になり、危険度はマシマシに。己の肉体的限界を超えようとする姿は、中年のオジサマが「SASUKE」に挑んでいるような気持ちすら抱かせる。まだまだ現役アクション・スターのトム様だが、イーサン・ハント役を卒業する日が近づいていることも確か。早いうちに、『ミッション・インポッシブル』とは別の「ドル箱シリーズ」をつくる必要があった。



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