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『コーラスライン』舞台はシリアスな限定空間。それまでのミュージカルの常識を覆したブロードウェイの金字塔

『コーラスライン』舞台はシリアスな限定空間。それまでのミュージカルの常識を覆したブロードウェイの金字塔

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予想外の成功を収めたオリジナルの舞台


 

 1981年、NYブロードウェイで新たな記録が生まれた。それまで「グリース」がもっていたロングラン上演の回数を「コーラスライン」が上回ったのだ。1975年にブロードウェイで初演を迎えた「コーラスライン」は、1990年まで6137公演というロングランを記録。その後、ロングラン記録は「キャッツ」、「オペラ座の怪人」に塗り替えられるものの、いまだにブロードウェイの金字塔として語り継がれている作品である。


 ミュージカルといえば、多くの作品が夢物語やコメディだった時代(現在もその潮流は大きいが)、「コーラスライン」は画期的な作品だった。もちろんそれまでも、歌って踊る華やかな作品以外に「ウエストサイド物語」、「王様と私」といったシリアスドラマを軸にした名作ミュージカルは存在した。しかし「コーラスライン」が特殊だったのは、ダンサーたちのオーディション風景に物語を限定したことだった。観客が目にする空間は、オーディションが行われる「劇場のステージ」なので、装置もじつにシンプル。いくつかのシーンで巨大な鏡が使われたりもするが、基本はオーディションを受けるダンサーたち、そのものの姿を観続けることになる。


 このようなミュージカル作品がメジャーの人気をつかむとは、誰が予想しただろう? 1975年4月、客席299のジョセフ・パップ・パブリック・シアターで始まった公演は、たちまち話題を呼び、客席数の多い劇場へ移動。さらに同年の7月、ブロードウェイの劇場街でも有名なシューバート・シアターに移り、ロングランを続ける。



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