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『リトル・ダンサー』バレエ少年が超大物アーティストに火をつけた!1本の映画が“新たな進化”を遂げるまで

『リトル・ダンサー』バレエ少年が超大物アーティストに火をつけた!1本の映画が“新たな進化”を遂げるまで


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炭鉱町に生きる少年。その才能の開花を描く



 ‘00年に英国で劇場公開された映画『リトル・ダンサー』は、国内外で様々な受賞を重ね、このサイズの規模だと珍しい世界興収1億ドルを突破するなど、数多くの快挙を成し遂げてきた。炭鉱町で生まれ育ち、そこで思いがけないバレエとの出会いを果たし、いつしか自分の情熱の赴くままに走り出していく少年ビリー・エリオット。彼が暮らす環境は逆境だらけではあるものの、本編にはそれらをものともしない、気持ちのいいほどのベクトルが垂直に駆け上がっていく軌跡が描かれる。その清々しさ、躍動感は言葉にならないほどだ。


 だが、スティーブン・ダルドリー監督を始めとする作り手たちにとって、この映画の直後に訪れた新たな展開はさらなる驚きをもたらすものだったことだろう。この映画がまさか大ヒットミュージカルに変貌するなど、誰が予測し得ただろうか。


 本作は‘05年にロンドンのヴィクトリア・パレス劇場にて初演を迎え、観客や批評家たちによる大絶賛を獲得。ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀ミュージカル作品賞、トニー賞におけるミュージカル作品賞や主演男優賞を始めとする10部門制覇など、輝かしい受賞歴も枚挙に暇がないほどだ。観客動員は現在までに全世界で1000万人を突破。2017年7月には日本でも上演されるなど、その人気と話題性のほどはますますの高まりを見せている。そして、8月11日公開『スパイダーマン:ホームカミング』の主演トム・ホランドもまた、かつてミュージカル版「ビリー・エリオット」で歴代ビリー役を演じた一人。舞台公演によって培われた抜群の運動能力は、スパイダーマンのアクションでも大いに活かされている。



 そもそもこの映画版のストーリーを着想したのは脚本家のリー・ホールだった。「生まれ故郷を疾走するバレエ少年」というあまりに奇想天外で鮮烈なイメージを思いついた彼が、その他の具体的なディテールを掘り下げていくのにそれほど長い時間はかからなかった。さらに映画作りの過程では、「白鳥の湖」などのバレエの定番曲と並び、時代を彩るTレックス、ザ・ジャム、ザ・クラッシュなどの英国を代表するバンドの名曲もセレクトされていった。


 このミュージカル版においても監督のスティーブン・ダルドリーと脚本家のリー・ホールらが主要スタッフとして尽力したのは言うまでもない。だが、決してそれだけではない。ここにエルトン・ジョンという強力なパーソナリティが加わり、ミュージカル版にふさわしい力強い新たな音楽的エッセンスが培われていくこととなったのだ。



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