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『マッドマックス2』が与える後世への影響と、英雄神話から読み解く“ヒットの法則”とは

『マッドマックス2』が与える後世への影響と、英雄神話から読み解く“ヒットの法則”とは

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影響を受けたクリエイターたち



 監督のジョージ・ミラーは、ジョゼフ・キャンベルの提唱する“英雄の旅”理論から刺激を受けて、『マッドマックス2』の英雄的プロットを創造したわけだが、そんなジョージ・ミラーも『マッドマックス2』を通じて、後世の様々なクリエイター/アーティストに図らずも刺激的な影響を与えている。


 例えば、スタンダードなところで言うと、人気マンガ「北斗の拳」(集英社刊)の原作者、武論尊は、ブルース・リーの映画などと並列して、本作『マッドマックス2』を引用元として挙げている。「北斗の拳」の世界観、登場人物の衣装、主人公ケンシロウの性格設定など、その多くは『マッドマックス2』からインスピレーションを得ているそうだ。


 海上版『マッドマックス』と称される『ウォーターワールド』(95)も、共同脚本家であるデヴィッド・ニール・トゥーヒーが語るところによると、『マッドマックス2』から多大なる影響を受けたとされている(ちなみに『マッドマックス2』と『ウォーターワールド』は、どちらも同じ撮影監督であるディーン・セムラーを起用している)。




 本作の影響の及ぼすところは映画やマンガだけに限らず、ビデオゲーム産業における多大な影響力も見て取れる。ビデオゲームの古典的名作「Fallout」シリーズは、核戦争が勃発し世界文明が滅んだ近未来を舞台としており、その世界観の随所からは『マッドマックス2』の影響を最も色濃く感じるはずだ。


 ビデオゲームと言えば、世界的なビデオゲーム・クリエイターの小島秀夫は、自身の創作活動の中で、『マッドマックス2』の存在は絶大であり、オールタイムベストに入るほどの作品であると語る。


 小島と親交の深い映画監督ギレルモ・デル・トロも本作を高く評価し、『セブン』(95)の鬼才デヴィッド・フィンチャーも本作をベスト作品に選出するほどだ。他には、ロバート・ロドリゲスやジェームズ・キャメロンなど、本作を溺愛するクリエイターは数えるとキリがない。


 影響を受けた作品/人物をざっと挙げるだけでも、これだけの例が出てくるのだから、本作の偉大さには驚嘆せざるを得ない。ここまで愛された映画は未だかつて存在しただろうか。『マッドマックス2』の偉力はこの先の未来にも通用するはずだ。



文: Hayato Otsuki

1993年5月生まれ、北海道札幌市出身。ライター、編集者。2016年にライター業をスタートし、現在はコラム、映画評などを様々なメディアに寄稿。作り手のメッセージを俯瞰的に読み取ることで、その作品本来の意図を鋭く分析、解説する。執筆媒体は「THE RIVER」「IGN Japan」「リアルサウンド映画部」など。得意分野はアクション、ファンタジー。



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