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『マッドマックス/サンダードーム』人間ドラマに重きを置き、チェイス・シーンを大幅に削除したワケとは

『マッドマックス/サンダードーム』人間ドラマに重きを置き、チェイス・シーンを大幅に削除したワケとは


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荒野のアウトローが綴る新たな一篇



 英雄とは何か――。メル・ギブソン扮するマックスという名の流浪者は、そういう問いを投げかけてくる存在だ。時には悪を罰する復讐鬼として、また時には人々に希望をもたらす救済者として、その男は、ゆく当てを探し求めて荒野をさすらう。


 英雄とは、どの時代のどの世界にも共通して存在するものだ。孤高の侍や、一匹狼のカウボーイ、戦場の兵士など、英雄の解釈は様々だ。本作のマックス・ロカタンスキーはオーストラリアの英雄であり、今では神話の中の英雄と同等の存在として、絶望の物語に一筋の光明を与えている。



 しかし、飽くまでマックスという男は、荒野を流れる単なるアウトロー。彼は、人々が求める救世主ではないし、イエスのような高尚な存在でもない。だが、彼の存在は、人々の記憶に色濃く刻み込まれ、今では名前も知らぬ英雄として祭り上げられる。その時は英雄とは思えなくとも、その後の記憶が英雄を創り上げるのだ。その解釈は、『マッドマックス/サンダードーム』(85)で描き出される彼の行動を物語っている。


 本作『マッドマックス/サンダードーム』が描写するのは、アクションとファンタジーとを掛け合わせた独自色の強い物語。大国同士の戦争で荒廃した近未来は、更に砂漠化が進み、今では灼熱の地獄と化している。マックスは、原始的な文明残るバータータウンでの一悶着を経て、荒野で野生児と化した多くの孤児と邂逅。子供たちの登場により、映画はこれまでのシリーズとは一線を画した幻想的な物語を活写する。



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