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『ヒート』夢の競演!アル・パチーノVSロバート・デ・ニーロ、2大スターの名演をフィルムに定着させた名匠マイケル・マンの手法とは

『ヒート』夢の競演!アル・パチーノVSロバート・デ・ニーロ、2大スターの名演をフィルムに定着させた名匠マイケル・マンの手法とは


2人の競演シーンは実際のエピソードの脚色だった



 マン監督はパチーノとデ・ニーロの競演シーンをアダムソンとマッコーリーの実際のエピソードをもとに脚色した。アダムソンがマッコーリーを尾行していた時、不覚にもショッピングモールで顔を合わせてしまった。その時、アダムソンはマッコーリーをコーヒーに誘ったという。犯罪者マッコーリーの行動を深く理解したいと考えた刑事のアダムソンは、彼と多くのことを語り合ったという。


 このエピソードは『ヒート』の中盤に配置された、デ・ニーロとパチーノがコーヒーショップで語りあうシーンになった。

「俺は迷わずお前を必ず殺す」

「そのコインには裏がある。俺が追い詰められ、あんたと対決したら?俺は一瞬の躊躇もなくあんたを殺る」

「そうなるかもな・・・分からん」

「二度と会わねえかもな」

レストランのテーブルで向かい合って会話するシーンのため、2人は動かないが、静かな緊張感がみなぎり観客を引き込む名シーンだ。


※01:11あたりから2人の対峙シーンの一部が見れます。

ぶっつけ本番で撮影された夢の競演



 このシーンの撮影は一切のリハーサルを行わなかった。デ・ニーロの提案だったが監督のマンも賛成した。


 「一度だけ到達できる境地が存在し、それを撮りたかった。99.5%まで近づくことは可能だが、そこに行けるのは1度か2度だけ。リハーサルで到達しては困る」


 緊張感を生み出すためリハーサルなしで本番に臨んだ。すると2人の演技はアドリブの連続となり、テイクごとにセリフや表情が微妙に異なった。マンは納得のいく演技が撮れるまで何度も本番を重ね、テイクは11回に及んだ。2人の会話をそのまま収録するためにそれぞれのバストショットをおさえるカメラは2台同時回しだった。



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