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ナンシー・マイヤーズ監督『恋愛適齢期』が、ロマンティック・コメディ業界に起こした革命

(c)Photofest / Getty Images

ナンシー・マイヤーズ監督『恋愛適齢期』が、ロマンティック・コメディ業界に起こした革命

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『恋愛適齢期』あらすじ

劇作家として活躍し、離婚後一人の生活を満喫する50代のエリカと、結婚から逃げ回り、60歳を超えても20代の女性とばかりつきあうハリー。エリカの娘マリンとつきあっているハリーは、彼女に誘われてやってきた海辺の別荘でエリカと遭遇、不審者として通報されそうになる。真相がわかった後も、エリカは若い女としかつきあわないハリーに嫌悪感を隠せない。一方ハリーも、気難しくお堅いエリカにはまったく興味がわかない。だがその数日後、ハリーが突然心臓発作で倒れ、成り行きからエリカがその介護をすることに…。


Index


中高年の恋愛を描いたロマンティック・コメディ



 劇作家として活躍し、離婚後一人の生活を満喫する50代のエリカと、結婚から逃げ回り、60歳を超えても20代の女性とばかりつきあうハリー。そんな二人が出会い、恋に落ちる。2003年に製作された映画『恋愛適齢期』は、ダイアン・キートンとジャック・ニコルソン、そしてキアヌ・リーヴスが共演したロマンティック・コメディ。大物俳優たちのコミカルな演技、そしてウィットに富んだ会話劇は高い評価を受け、エリカ役を演じたダイアン・キートンは2004年のゴールデン・グローブ賞で女優賞を受賞、アカデミー賞でも主演女優賞にノミネートされた。


 物語は、ロマンティック・コメディの定番らしく最悪の出会いから始まる。エリカの娘マリンとつきあっているハリーは、彼女に誘われてやってきた海辺の別荘でエリカと遭遇、不審者として通報されそうになる。真相がわかった後も、エリカは若い女としかつきあわないハリーに嫌悪感を隠せない。一方ハリーも、気難しくお堅いエリカにはまったく興味がわかない。だがその数日後、ハリーが突然心臓発作で倒れ、成り行きからエリカがその介護をすることに。


『恋愛適齢期』予告


 反発しあっていた二人は、海辺の別荘で生活を共にするうち徐々に心を通い始める。初めて同世代(といっても十歳の差があるが)の女性に恋をしたハリーと、離婚後、初めて誰かに心を許したエリカ。こうして二人はロマンチックな夜を過ごすが、これまで真剣な恋をしたことがないハリーは関係を先に進めることに躊躇する。それを知ったエリカは傷つき、彼に別れを告げる。やがて彼女は、ハリーの主治医だった年下の医師ジュリアンと再会し、彼と新たな恋に落ちる。映画は、年上でプレイボーイのハリーと年下で優しいジュリアンの間で逡巡するエリカ、という三角関係を軸に、年齢を重ねたがゆえに恋に臆病になるい中高年者たちの恋模様をていねいに描く。



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