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『アニー・ホール』ウディ・アレンとダイアン・キートン、ふたりの友情の始まり

『アニー・ホール』ウディ・アレンとダイアン・キートン、ふたりの友情の始まり


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ウディ・アレン、受難の時代



 ウディ・アレン監督の受難の時代は続いている。『女と男の観覧車』(17)でヒロインを熱演していた大物女優、ケイト・ウィンスレットが、先日、アメリカの「ヴァニティ・フェア」誌のインタビューに答え、「彼やロマン・ポランスキー監督の映画に出演したことを今は後悔している」と発言した。


 そのインタビューによれば、ケイトは実力ある監督たちと仕事ができると考えて出演し、また、彼らの仕事ぶりも印象に残ったそうだが、一方、出演後に起きた“#ME TOO”運動によって、いろいろ考えさせられ、「今は出演すべきではなかった」と思っているそうだ。



 アレンは幼児(ミア・ファローの養女ディラン)への性的虐待容疑、ポランスキーは未成年者との性的な関係によって非難を受けているわけだが、後者は本人も認めているのに対し、アレンは一貫して容疑を否定している。筆者が翻訳したアレンの評伝本、「ウディ」(キネマ旬報社)では筆者のデイヴィッド・エヴァニアーが事件の全貌を検証していて、疑惑が起きて容疑を否定した時、アレンはウソ発見器による検証まで受けた、と書かれている(結果はシロだった)。


 この一連の疑惑はミアの養女ディランへの洗脳によって起きている、という説もあり、本の筆者もこの説を採用している(長くなるので、その経緯は省略する)。


 疑惑であるにもかかわらず、アメリカの映画界には背を向けられてしまったアレン。しかし、9月にはスペイン資本で撮った新作『Rifkin‘s Festival』(20)がサンセバスチャン映画祭のオープニング作品として上映され、「私は映画作りをやめる気はない」と強気な発言も見せた。かつて『それでも恋するバルセロナ』(08)をスペインで撮影し、この国にはアレンの銅像まであるそうだ。


 もともと、アレンはヨーロッパ志向が強く、この新作にもオスカー男優のクリストフ・ヴァルツやルイ・ガレル(フィリップ・ガレル監督の息子で『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』(19)にも出演)など、ヨーロッパの男優が出演している。


 受難の時代を迎えたアレンだが、迫害の歴史を抱えるユダヤ系の家庭で育った彼はけっして“打たれ弱く”はないはず。今後のどうなるのか、その動きにも注目していきたい。



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