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『ブリグズビー・ベア』冒頭15分に驚きがいっぱい!? スピルバーグを魅了したコメディ界の異才が送る、着ぐるみクマさんの奇妙な大冒険

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『ブリグズビー・ベア』冒頭15分に驚きがいっぱい!? スピルバーグを魅了したコメディ界の異才が送る、着ぐるみクマさんの奇妙な大冒険

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中学時代からの親友同士がネットで巻き起こした快進撃



 映画作りの中心を担ったのは主演、脚本のカイル・ムーニーと監督のデイヴ・マッカリー。これに共同脚本を手がけたケヴィン・コステロを含めたサンディエゴ出身の3人は中学時代の同級生で、当時からよく一緒につるんで価値観を共にしてきた仲間だという。ムーニーとマッカリーはその後、南カリフォルニア大学時代からコメディ作りに励むようになり、2007年に“ Good Neighbor”というチームを結成してからは、日々、アイディアや脚本を練り上げてはカメラ片手に撮影に乗り出し、作成した動画をせっせとYouTubeへとアップ。これが徐々にファンを増やし、やがてはおびただしい数の再生回数を稼ぎ出すようになる。


 彼らの知らないところでファンの一人となったのがスティーヴン・スピルバーグだ。彼は娘に「面白いから見てみて!」と紹介されて、自身の監督作『フック』(1991)をパロディ化した「Unbelievable Dinner」というタイトルの動画を視聴。これを大いに気に入り、彼らに向けて「声を上げて笑ったよ。これからも良い作品を作り続けてほしい」という内容の激励のメッセージを送ったという。ムーニーは未だにそのコメントのコピーを財布の中に入れて御守り代わりにしているのだとか。


「Unbelievable Dinner」


 スピルバーグだけではない。彼らのネット戦略とそのユニークなスタイルはすぐさま業界から熱い視線を注がれるようになり、新しい才能を探していた「サタデー・ナイト・ライブ」のクリエイターらの目に留まることとなる。こうして瞬く間に出演が決定。彼らはあれよあれよという間にプライムタイムのおなじみの顔となり、マイナーからメジャーへの階段を駆け上がっていったのだ。



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