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『スナッチ』ガイ・リッチーがハリウッドオファーを蹴って挑んだ、ポップでスピーディーな快作

『スナッチ』ガイ・リッチーがハリウッドオファーを蹴って挑んだ、ポップでスピーディーな快作


前作の大ファン、ブラッド・ピットの急接近がもたらしたもの



 本作の構想中にブラッド・ピットが急接近してきたのも命運を分ける一幕となった。彼は電話での会話で自らが『ロック、ストック』の大ファンであると語り、次回作で何か演じられる役があったらぜひ出演させてくれと直談判。わかった、それじゃあ何か考えてみるよ、と約束したリッチーは、彼にロンドン下町訛りのギャングを演じさせることなど不可能ゆえ、アイリッシュ・トラヴェラーと呼ばれる流浪の民(映画の中では“パイキー”という蔑称が用いられる)の一人としてキャスティングすることとなる。


 これがまた最高にぶっ飛んだ要素となった。常に粗野な態度で、口を開けばちょっと何言ってるのかわからないのに、ボクシングになるとむちゃくちゃ強い。『 ファイト・クラブ』(1999)とも系譜が異なるこの破天荒キャラは、過去のブラピが全く演じたことのないものだった。それに彼の参加が映画の箔付けや観客動員の上でも大きな効果をもたらしたのは明白だ。




 ちなみに一説によると、キャスティングでは映画界のレジェンド、ショーン・コネリーにもオファーがなされたとも言われる。彼のためにマシュー・ヴォーンが急遽『ロック、ストック』の上映をセッティングして、それを観た御大はこの映画をたいそう気に入ってくれたのだとか。しかし条件が合わなかったのか、それともギャラの問題なのか、両者の折り合いはつかず、この話はなかったことに。代わりにアラン・フォードが本作の凶暴な悪役ブリック・トップを演じることになるのだが、仮にコネリーが承諾していたなら、おなじみとなった本作のポスターの並びも大きく変わっていたことだろう。



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