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『小さな恋のメロディ』まるで映画のために書かれたようなビージーズの曲の数々に、時を超えて心震える

『小さな恋のメロディ』まるで映画のために書かれたようなビージーズの曲の数々に、時を超えて心震える


『サタデー・ナイト・フィーバー』では曲を書き下ろしたビージーズ



 ビージーズの他に『小さな恋のメロディ』には、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(CSN&Y)の「ティーチ・ユア・チルドレン」も使われている。同曲も、映画の前年のアルバム「デジャ・ヴ」に収められていた既存のものであるが、クライマックスの生徒と教師、親との「闘い」を、親子の複雑な関係を表現した歌詞で、ちょっぴり胸をヒリヒリさせる効果を上げ、秀逸とした言いようがない。




 自分たちの曲を「使ってもらった」ビージーズが、今度は映画のために曲を書き下ろしたのが、1977年の『サタデー・ナイト・フィーバー』だった。「恋のナイト・フィーバー」、「ステイン・アライヴ」「愛はきらめきの中に」など、作品のイメージそのものの曲は、映画とともに文字どおり世界に「フィーバー」を起こし、1983年には『ステイン・アライブ』という続編も作られた。


 続編でのメインとなった曲はフランク・スタローン(監督を務めたシルヴェスター・スタローンの弟)の「ファー・フロム・オーバー」だったが、ビージーズの曲がサウンドトラックのメインを占めている。


 『小さな恋のメロディ』のように既成曲を、作品のストーリーに合わせた音楽として使うスタイルは、その後、たとえばABBAのヒット曲を歌詞に合わせてミュージカルに仕立てた『マンマ・ミーア!』(08)など、アーティストのベストヒット的作品や、近年の日本映画なら『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)といった、ある時代の曲を集めた作品などへと発展していった。


 しかし1971年の『小さな恋のメロディ』のドラマと曲の信じがたいほどの一体感は、50年近い時を経た今でも、奇跡的なレベルで観る者を引き込んでしまう。ここに、日本のファンが長年、同作を愛し続ける理由もあるのだろう。「音楽こそ世界の共通語」と信じたデヴィッド・パットナムの意図は、見事に達成されたのである。



文: 斉藤博昭

1997年にフリーとなり、映画誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。スターチャンネルの番組「GO!シアター」では最新公開作品を紹介。



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作品情報を見る



『小さな恋のメロディ』

6月7日(金)、角川シネマ有楽町ほか全国公開

配給:KADOKAWA

公式サイト: http://cinemakadokawa.jp/seishuneiga/

(c)Copyright 1971 Sagittarius Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

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