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これがジェームズ・キャメロンだ!『エイリアン2』に見るキャメロンワールドの片鱗の数々

これがジェームズ・キャメロンだ!『エイリアン2』に見るキャメロンワールドの片鱗の数々


キャメロンワールドの片鱗の数々



 映画の後半、エイリアンとの戦いが加速度的にヒートアップしていき、ジェームズ・ホーナーの名曲「 Bishop's Countdown」(この曲はその後、数々のSF・アクション映画の予告編で使われることとなる)がかかる頃に、映画の興奮はピークに達する。後半に向けて畳み掛けるように盛り上げていく、キャメロン得意の映画的カタルシスだ。『 ターミネーター2』(91)でいうところの、映画後半のタンクローリーとのチェイスシーンあたりだろうか、こちらはブラッド・フィーデルの名曲、その名も『 Tanker chase』がかかり出すあたりで映画は最高潮を迎える。(ちなみにこの辺のピークのもっていき方は、『 第9地区』(09)などのニール・ブロムカンプが受け継いでいるように思える。)


 こうしてみると『エイリアン2』には、その後のキャメロンの世界観を形作る片鱗が多数見受けられる。演出、美術、デザイン、設定などなど、あらゆるものの原型がこの『エイリアン2』に詰め込まれているのだ。




 例えばまず、タイトルシークエンスからして、その片鱗は見受けられる。『エイリアン2』では、青い金属スリットのようなものが登場し、徐々に「ALIENS」の文字に変わっていく。これはまるで『ターミネーター2』のタイトル後に画面上下から挟み込むように現れる、大型トラック正面の金属スリットのようである。また、『エイリアン2』完全版では、エイリアンに襲われる前の、惑星Lv-426での入植者たちのシーンがあるのだが、これが『アバター』の惑星パンドラに入植しているRDA社の描写と、印象がまるで同じなのである。基地内のレイアウト、窓やモニターの位置、基地の外観や輸送車のデザインに至るまで、Lv-426の基地をそのままパンドラの基地にアップデートしたかのようだ。


 同じく完全版で出てくる、冒頭でリプリーが入院している病院の壁一面に投影されるモニターや、『 アバター(エクステンデッド・エディション)』での、主人公ジェイク・サリーの地球の部屋の壁一面のモニターなど、キャメロンの未来描写には、少なからず一定の共通項が見られるようだ。



 他にも、海兵隊の隊員たちや大企業の担当者など、人物設定や描写にも『エイリアン2』と『アバター』に共通項は多く見られる。ただし、『エイリアン2』に出てくるユタニ社のバーグは、エイリアンを持ち帰るためには殺人をも厭わないひどい極悪人だったのに対して、『アバター』に出てくるRDA社のパーカーは、会社の利益優先の姿勢をとりつつも、殺戮などに暴走することまでは出来ない小悪人として描かれており、多少現実味溢れるリアルな描写に変わったようである。



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