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『クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント』終焉から見えてくる“いまこの瞬間”の輝きを抱きしめる

© 2024 Millers Point Film LLC. All rights reserved.

『クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント』終焉から見えてくる“いまこの瞬間”の輝きを抱きしめる

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 クリスマス映画で思い浮かぶのは、アメリカ文化における伝統的な風物詩『素晴らしき哉、人生!』(46)か、それとも『グレムリン』(84)や『ホームアローン』(90)や『グリンチ』(00)といった娯楽大作か。


 一方、最近注目を集めるインディペンデントな映画制作者の集団“オムネス・フィルムズ”による『クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント』(24)は、従来のどんなクリスマス映画とも少しタイプが違う。「これぞクリスマス」的な温もりあふれる映像でコーティングしつつも、起承転結のストーリー構造にはほとんど重きを置かず、きらびやかなその空間と雰囲気の中をカメラは泳ぐようにさまよい続ける。


 「ただそれだけ」と捉えるか「こんなにもたっぷり」と捉えるかはあなた次第。観客の間でも本作の評価は割れているようだが、これが2024年カンヌの「監督週間」に選出されワールドプレミアを迎えたことからも、他では見られないユニークな作家性を秘めた一作であることは確かだ。



『クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント』© 2024 Millers Point Film LLC. All rights reserved.


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何十年も続く大家族のクリスマス・パーティー



 舞台は2000年代、NY郊外のロングアイランドにある架空の地域ミラーズポイント。その住宅地に建つ一軒家では、4世代に及ぶイタリア系アメリカ人の“バルサーノ家”が集まって、毎年盛大にイブの夜を祝う。


 大人たちは酔いが回ると顔を紅潮させて朗らかに言葉を交わし、幼い子供たちは久々に再会した従兄弟どうしすぐに打ち解けあって、華やかに彩られた屋内を無邪気に駆け巡ったり、地下室でゲームに熱中したり。


 一方、ちょっと歳を重ねたティーンエイジャーたちは、親への反抗期も相まって、チャンスがあれば抜け出して地元の若者たちと合流したい気分。それぞれの世代がそれぞれの感覚でイブを楽しんでいる。しかし、こうして長らく集ってきた大家族の恒例行事も、グランマの施設への入所や家の売却に伴って、もしかすると今年が最後になるかもしれないようでーー。





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