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『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』70年代末の空気や熱量を蘇らせ、『アイデン&ティティ』の魂を受け継いだ渾身作!

©2026映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』製作委員会

『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』70年代末の空気や熱量を蘇らせ、『アイデン&ティティ』の魂を受け継いだ渾身作!

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観る者に情熱の火をもたらす存在として



 本作は特殊なムーブメントや社会現象を扱っているので、ドラマとしての描き方、魅せ方は非常に難しかったはず。だが結果、稀に見る筆致でエネルギーを対流させた一作に仕上がった。


 勝因はやはり、ここに集いし多彩な面々が互いの情熱や想いを、深く強力に連鎖させていることに尽きるだろう。まずもって伝説的な原作本があり、当時をよく知る田口監督の存在がある。そしてロックやパンクをこよなく愛する宮藤官九郎ならではのドラマがありセリフがある。そこに主役の峯田はもちろん、『アイデン&ティティ』で共に青春群像を奏でたバンドメンバー役が、今回は若い世代を支えたり見守ったりする年長者役で顔を覗かせるのも肝だ。



『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』©2026映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』製作委員会


 さらに自身の若き日に『アイデン〜』と出会い、この映画を心の支えとしながら人生をひた走ってきた実力派俳優たちが、今まさに田口ワールドのバトンを受け継ぐ形で、圧巻のパフォーマンスと人間ドラマを披露しているのがたまらない。


 この世代を越えた連鎖反応を目の当たりにしながら、ストーリーこそ違うものの、スピリット的にはまさに『アイデン&ティティ2』なのだなと確信した。そして間違いなく本作も『アイデン〜』のような魅力とパワーを持つ。きっと観客一人一人の心に火をつけ、誰のものでもない我が道をひた走る上での支えとなってくれるに違いない。



文:牛津厚信 USHIZU ATSUNOBU

1977年、長崎出身。3歳の頃、父親と『スーパーマンII』を観たのをきっかけに映画の魅力に取り憑かれる。明治大学を卒業後、映画放送専門チャンネル勤務を経て、映画ライターへ転身。現在、映画.com、EYESCREAM、リアルサウンド映画部などで執筆する他、マスコミ用プレスや劇場用プログラムへの寄稿も行っている。



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作品情報を見る



『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』 

TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中

配給:ハピネットファントム・スタジオ

©2026映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』製作委員会

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