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『俺たちのアナコンダ』人生に追われ、巨大ヘビにも追いかけられるーー絶対に諦めきれない中年たちの現実とメタファー挟み撃ちコメディ

『俺たちのアナコンダ』人生に追われ、巨大ヘビにも追いかけられるーー絶対に諦めきれない中年たちの現実とメタファー挟み撃ちコメディ

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 私にとって、トム・ゴーミカン監督の『マッシブ・タレント』(22)は、コロナ期に製作されたもっとも面白い映画の一つだ。いや、掘り出しものとしてはダントツの一番かもしれない。このメタ・フィクショナルなアクションコメディにおいて「本人役」を演じたニコラス・ケイジは、当初3、4回この役を断ったそうだが、出演を熱望するゴーミカンの手紙を読み「俺のことを茶化しているわけではなさそうだな」と感じて真剣に向き合うようになったとか(*1)。


 まずリアルな素材があり、惜しみないリスペクトを捧げた上で、それらを奇想天外に調理してみせる。ゴーミカンは『マッシブ・タレント』に続き、2024年にはこれまで多くの映画人が挑んでは散った『ビバリーヒルズ・コップ』最新作に脚本として参加。


 そして昨年末にはこれまたビックリな異色作『僕たちのアナコンダ』(25)が全米公開を迎えた。今回の素材となるのは1997年のアニマルパニック映画『アナコンダ』である。



『俺たちのアナコンダ』


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すっかり中年化した映画少年たちの再挑戦



 きっかけはゴーミカン監督が、『アナコンダ』のリブートを模索中だったプロデューサー陣から「何かない?」と企画案を問われたこと。そこからの1週間であれこれ検討し、彼が捻り出したのは「『再会の時』(83)が『アナコンダ』と化していく物語」という案。「出て行け!」と蹴り出されるのを覚悟していたら、返ってきたのは全くの好反応だった(*2)。


 というわけで本作は『アナコンダ』というIP(知的財産)を用いつつも、またもやゴーミカン的なメタ・フィクションの構造を持つ異色作となった。


 メインとなるのは少年時代からの幼なじみのダグ(ジャック・ブラック)やグリフ(ポール・ラッド)とその仲間たち。昔から映画作りが大好きで、チープながら情熱あふれる自主映画を手掛けてきた彼らだが、今ではすっかり歳を重ね、ダグは結婚式用ムービーの作り手となり、グリフは端役ばかりの崖っぷち俳優になっている。


 そんな面々が久方ぶりに再集結。誕生日パーティーで懐かしい自主制作のVTR映像を目にしたダグは思いっきり心揺さぶられる。そして期を同じくしてグリフが口にしたのは「実は…『アナコンダ』の権利を獲得したんだ」という言葉。悩みに悩んだ末、愛する妻や子供に背中を押されたダグは、グリフや仲間たちとともにリメイクに乗り出すのだが…。





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