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『ソング・サング・ブルー』トリビュートバンドへのアンセム、共に歩んだ夫婦の愛の讃歌

© 2025 Focus Features LLC. All rights reserved.

『ソング・サング・ブルー』トリビュートバンドへのアンセム、共に歩んだ夫婦の愛の讃歌

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”ソング・サング・ブルー”が放つメッセージとは



 映画では2人を交互に襲った悲劇の瞬間を、これ以上ないほどリアルに描いている。その衝撃は半端ないのだが、それすら、涙と共に時間の流れの中へ解き放ち、再起する人間のおおらかさが身に染みる。映画のタイトルにもなっているダイアモンドのもう一つの代表曲”ソング・サング・ブルー”には、こんなフレーズがある。「たとえ悲しい歌でも、どこにでもある歌でも、歌を歌えば気分が晴れてくるものだよ」。そうかもしれない。でなければ、ダイアモンドの数多いヒット曲の中で、”スウィート・キャロライン”ですら取れなかった全米ヒットチャートNO.1の座(4位止まり)を、”ソング・サング・ブルー”が奪取できなかったに違いないのだ。



『ソング・サング・ブルー』© 2025 Focus Features LLC. All rights reserved.


 因みに、劇中ではその”スウィート・キャロライン”と”ソング・サング・ブルー”を含めて数多くの楽曲を、ヒュー・ジャックマンとケイト・ハドソン自身が歌っている。


 ところで、トリビュートバンドに話を戻すと、映画の終幕近くで、ダイアモンドが”ライトニング&サンダー”の存在を耳にして、ミルウォーキーで行われる自身のコンサートでヘッドライナー(ライブでその日のメインを務める重要な出演者)として出演するよう招待していたことが描かれる。実際、ダイアモンドはサンフランシスコ出身の同じくトリビュートバンドの”スーパー・ダイアモンド”の大ファンであることを公言し、何度かステージで共演も果たしている。これまた、なんとおおらかな出来事であることか! そう考えると本作は、アメリカ本来の明るさと寛容さをトリビュートバンドの足跡を介して振り返る、今こそ作られるべき映画なのではないだろうか。



文:清藤秀人(きよとう ひでと)

アパレル業界から映画ライターに転身。現在、映画com、MOVIE WALKER PRESS、Safariオンラインにレビューやコラムを執筆。また、Yahoo!ニュース個人にブログをアップ。劇場用パンフレットにもレビューを執筆。著書に『オードリーに学ぶおしゃれ練習帳』(近代映画社刊)、監修として『オードリー・ヘプバーンという生き方』『オードリー・ヘプバーン永遠の言葉120』(共に宝島社刊)。



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作品情報を見る



『ソング・サング・ブルー』

4月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー

配給:ギャガ ユニバーサル映画

© 2025 Focus Features LLC. All rights reserved.

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