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『ソング・サング・ブルー』トリビュートバンドへのアンセム、共に歩んだ夫婦の愛の讃歌

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『ソング・サング・ブルー』トリビュートバンドへのアンセム、共に歩んだ夫婦の愛の讃歌

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 ことの始まりは1987年のアメリカ・ミルウォーキー。ミュージシャンのマイク(ヒュー・シャックマン)は物真似芸人の代役として舞台に立った際、プロモーターから自分の曲を演奏することを止められたため、演奏を拒否する。ちょうどその頃舞台裏では、昼間は美容師・夜はパフォーマーとして活動していたクレア(ケイト・ハドソン)が、カントリー&ウェスタンの伝説的歌手パッツィー・クラインの物真似歌手としてステージに上がろうとしていた。


 翌年、2人は隣人として再会、クレアはマイクに彼が敬愛するニール・ダイアモンドのトリビュートバンドを結成することを提案する。その後2人は恋愛から結婚へと関係を積み上げながら、ステージ上では互いの夢を追い求めていく。たとえ、向かう先に悲劇が待ち受けていたとしてもーー。



『ソング・サング・ブルー』© 2025 Focus Features LLC. All rights reserved.


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トリビュートバンド”ライトニング&サンダー”と名曲”スウィート・キャロライン”



 まず、本作『ソング・サング・ブルー』(25)のメインテーマでもある「トリビュートバンド」とは、著名なミュージシャンやバンドの業績を称えるためにパフォーマンスをするバンドのこと。背景にはトリビュート(賛辞)の気持ちがあり、単なるコピーやカバーバンドとは異なる。


 マイクとクレアが立ち上げたトリビュートバンド”ライトニング&サンダー”は、マイク・サルディーナ(ライトニング)とクレア・サルディーナ(サンダー)によって1989年に結成された実在のバンドである。自らを”アメリカの歌う恋人たち”と称する2人が活動した期間はおよそ17年に及ぶ。彼らがいかにファンに愛されていたかは、1994年に地元ミルウォーキーでのコンサートの休憩時間に執り行われた2人の結婚式に、1,000人以上の友人やファンが参列したことからもわかる。


 彼らのコンサートで、会場が最もヒートアップするのはダイアモンドのスマッシュヒット”スウィート・キャロライン”だった。MLBの名門ボストン・レッドソックスの応援歌として知られる名曲だ。ダイアモンドは2007年のインタビューで、この曲は亡きジョン・F・ケネディの娘で元駐日大使のキャロライン・ケネディをモデルにしたものだと語っている。曲の出自はさておき、わりと静かに始まる1メロから2メロ、そして、サビへと向かう時の高揚感は、野球場にはおあつらえ向き。レッドソックスファンでなくても一緒に口ずさんだ人は多いのではないだろうか。





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