好きだから頑張れる。大切なメッセージが
そして、当たり前の話だが、続編の主役は服よりもむしろ、その中身、つまり、雑誌衰退の時代にミランダとアンディがいかにして信頼関係を築いていくかという物語だ。今回、ミランダとアンディはメディアの世界では日常的に行われている、買収という如何ともし難い現実に翻弄される。その過程で、同じ世界に生きる者同士、強い結束力で結ばれていくのだ。
そこでは、AIか、それとも人間の美意識か、という極論も展開されるが、それを駆逐するのがミランダの一言だ。今や戦友となったアンディに対して、彼女はこう語りかける。「だって、私たちこの仕事が好きでしょう?」と。ラスト近くに用意されたこの台詞を耳にした時、一瞬、自分の周辺にもいる、今も雑誌にこだわって仕事をしている何人かの女性ライターや女性編集者の顔が浮かんだ。そう、たとえ時代は変わっても好きに勝る武器はないのだ。『プラダを着た悪魔2』は好きなことを追求したい人々の新たなバイブルになるはずだ。

『プラダを着た悪魔2』© 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved
因みに、本作は日本やアメリカを含む世界20カ国で2026年5月1日に同時公開され、北米の週末興収が推定で7,700万ドルを突破。これは2026年に公開された作品では4番目に高い数字であり、前作のオープニング興収2,700万ドルを大幅に上回る数字だ。注目すべきは観客の76%が女性だったこと。ここ数年続いたスーパーヒーロー映画の量産が一旦は落ち着き、ハリウッドの新たな稼ぎ頭となった『プラダを着た悪魔2』のヒットは、ハリウッド映画の作られ方、そしてマーケティングそのものに少なからず影響を与えそうだ。
アパレル業界から映画ライターに転身。現在、映画com、MOVIE WALKER PRESS、Safariオンラインにレビューやコラムを執筆。また、Yahoo!ニュース個人にブログをアップ。劇場用パンフレットにもレビューを執筆。著書に『オードリーに学ぶおしゃれ練習帳』(近代映画社刊)、監修として『オードリー・ヘプバーンという生き方』『オードリー・ヘプバーン永遠の言葉120』(共に宝島社刊)。
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『プラダを着た悪魔2』
大ヒット上映中
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved