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『オブセッション 災愛』YouTubeが生んだホラー映画は、逆説的な恋愛指南書になり得るか?

© 2026 Focus Features LLC.

『オブセッション 災愛』YouTubeが生んだホラー映画は、逆説的な恋愛指南書になり得るか?

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 内気な青年ベア(マイケル・ジョンストン)は、バイト先の同僚で幼馴染でもあるニッキー(インディ・ナヴァレッテ)に恋しているが、その性格ゆえ思いをなかなか伝えられないでいた。そんな時、ベアはスピリチュアル系のアクセサリーショップで買ったおまじないアイテム“ワン・ウィッシュ・ウィロー(願いの柳)”を取り出す。取説に従って「ニッキーが誰よりも僕を愛してくれますように」と呟きながら、柳の枝をポキっと折ってみるとどうだろう!? さっき車で自宅前まで送ったものの、後ろ姿を見届けるしかなかったニッキーが突然舞い戻ってきたのだ。まるでおまじないが効いたかのように。だがそれは、ベアにとって嬉しさを遥かに通り越した悪夢の始まりだった!!



『オブセッション 災愛』© 2026 Focus Features LLC.


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仕掛けたのは26歳のスケッチコメディアン



 スマッシュヒットの裏にはユニークなストーリーが隠されていることが多い。ことの始まりは2023年。YouTubeのスケッチコメディアン(スケッチと呼ばれる短いシーンで構成されるコメディの作り手)、26歳のカリー・バーカーが自身のチャンネルに短編のホラー映画『The Chair』をアップロードしたところ、それが異色のサバイバルホラー『FALL/フォール』(22)で知られるプロデューサー、ジェームズ・ハリスの目に留まり、長編映画化を打診される。


 そこでバーカーが一計を案じる。彼は『The Chair』ではなく、シンプソンズの四つの願いを叶えてくれる呪われた猿の手が登場するエピソード「Treehouse of Horror II」(91)から着想を得た別のアイディア「Obsession」を売り込み、受理される。そして、完成した映画『オブセッション 災愛』は公開前から各国映画祭で話題を呼び、SNSを中心に注目度が爆上がり。2026年5月15日に全米公開されると批評と興行面の両方で成功を収め、100万ドルに満たない製作費ながらオープニング3日間で『MICHAEL/マイケル』『プラダを着た悪魔2』に次ぐ全米興収ランキング第3位に位置する、1,720万ドルの好ダッシュを記録する。


 YouTubeから火がついて映画界で成功を収める。これは同じく今年、自ら監督した短編映画『The Backrooms Found Footage』がYouTubeで累計7,800万回再生を超え、A24が長編映画化に踏み切った、20歳のケイン・パーソンズのビジネスモデルと合致する。映画『バックルームズ』も2026年5月26日に全米公開され、前週公開の『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』を抜いて週末興収8,100万ドルを弾き出したのだ。この流れを指してハリウッド映画が新たな方向へとシフトしたと読み解くのは、いささか早すぎるだろうか?





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