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『レディ・オア・ノット2』世界観を拡張させ突き進む、ブラックな遊び心満載の“かくれんぼ”

©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

『レディ・オア・ノット2』世界観を拡張させ突き進む、ブラックな遊び心満載の“かくれんぼ”

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エリート主義に挑む革命の物語



 ちなみに、続編に何らかのタイムリーなテーマ性を見出すとすれば、それは一部の特権階級やエリート主義に対する反動といった側面に尽きるだろう。一作目から二作目にかけて、グレースは単に逃げ続けるだけの花嫁ではなく、もはや特権階級やエリート層に破壊をもたらす者として色濃く特徴づけられている。


 思えば、追われるグレースの方が圧倒的に不利なゲームかと思いきや、一作目を戦い抜いた彼女がそのままの経験値と勢いに乗せて突入する第二作だからこそ、むしろ彼女の方にアドバンテージが見られる場面も多い。



『レディ・オア・ノット2』©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.


 また、富豪たちには、ルールを破ると一瞬で血糊と粉塵と化すという悲惨な運命も用意されている。周囲のあらゆる人や物が真っ赤に染まる“パフィング(puffing)”描写は今や本作を象徴するもの。演じる側も、観る側も、いつ生じるか分からない衝撃に身構える恐怖の瞬間でありながら、同時に、最高に胸のすくカタルシスとして記憶に焼き付いて離れない。ある意味、これは権力のピラミッドの物語だ。グレースとフェイスはその最底辺に位置する人間で、その上には富める者たちが跋扈し、さらに最上部にはルールメイカーの悪魔が君臨する。もしもグレースが真の革命者ならば、彼女が最終的にひっくり返すのはまさにその全構造だろう。


 シリーズにさらなる先の展望があるなら、いつか人間側がルールを定めたゲーム上に悪魔を引き摺り出し、強制的にゲームへ参加させる究極のビジョンを覗いてみたいものである。


参考記事URL:

https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-features/ready-or-not-2-here-i-come-radio-silence-1236528966/

https://scriptmag.com/ready-or-not-2-here-i-come-writers-guy-busick-and-r-christopher-murphy



文:牛津厚信 USHIZU ATSUNOBU

1977年、長崎出身。3歳の頃、父親と『スーパーマンII』を観たのをきっかけに映画の魅力に取り憑かれる。明治大学を卒業後、映画放送専門チャンネル勤務を経て、映画ライターへ転身。現在、映画.com、EYESCREAM、リアルサウンド映画部などで執筆する他、マスコミ用プレスや劇場用プログラムへの寄稿も行っている。



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作品情報を見る



『レディ・オア・ノット2』

大ヒット上映中

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 

©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

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