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『レディ・オア・ノット2』世界観を拡張させ突き進む、ブラックな遊び心満載の“かくれんぼ”

©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

『レディ・オア・ノット2』世界観を拡張させ突き進む、ブラックな遊び心満載の“かくれんぼ”

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 一口でホラーと言っても様々なタイプが存在する。『レディ・オア・ノット』シリーズを簡潔に言い表すなら、とにかく血まみれ。バイオレンス。限定空間で花嫁を追い回す命がけの“かくれんぼ”。そこに広がるのは悪趣味な残虐描写ではなく、ブラックな遊び心と、驚きと、楽しさでいっぱいの世界である。


 その上、時代を的確に捉えたテーマ性も健在で、2019年公開の第一作目は「結婚によって一族の古い伝統や価値観へ押し込められようとする力に抗い、花嫁が必死に生き延びようとする姿」と解釈することもできる。そこで巻き起こる逆転劇がひたすら痛快なのだ。


『レディ・オア・ノット2』あらすじ

血に染まった“ゲーム”を奇跡的に生き延びた花嫁グレース(サマラ・ウィーヴィング)。だが、悪夢はまだ終わっていなかった。その生還劇は闇に潜む、世界の支配者たちの目に留まり、彼女は再び標的として選ばれる。新たな舞台は、選ばれし名家が覇権を争う禁断の領域〈カウンシル〉。そこでグレースを待ち受けていたのは、想像を絶する、絶対に勝ち抜かなければならない殺戮ゲームだった!ゴールはただひとつ「夜明けまでにグレースを見つけ、殺せ」――。ゲームに参加するのは、狂気と欲に取り憑かれたハンターたち。そしてグレースにとって唯一の味方は、長年絶縁状態だった妹フェイス(キャスリン・ニュートン)だけだ。しかし二人は手錠で繋がれ、逃げる自由すらままならない。極限状態のなか、彼女たちは生き残りをかけ、家族の絆さえも試されることになる。


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さらなる世界観とゲームスケールの拡張へ



 現実世界ではあれから7年の歳月が過ぎたが、『レディ・オア・ノット2』(26)には何らタイムラグがなく、7年前のラストシーンから直結した状態で幕を開ける。つい先ほど、夜明けと共に大惨事が起こったばかりの屋敷が煙を上げている。そこから血まみれドレス姿の主人公グレースが姿を現し、石段を一つ一つ降り、朝日を浴びながらようやく一服…。


 このように書くと、前作を観ていないと理解不能だろうと思われそうだが、予想外にも一作目、二作目のどちらから観ても楽しめるのが本シリーズの手軽さというべきか。


 そして今回、顕著なのは新たな登場人物の大量投入だ。まずは、グレースにとって唯一血のつながりのある妹のフェイス。長らく疎遠だったようだが、病院へ搬送されたグレースの緊急連絡先として彼女の電話番号が登録されていたことで、二人は病室で数年ぶりの再会を果たすことに。一作目では完全なる巻き込まれ型の花嫁として描かれたグレースだが、まだまだ“語られていない事情”があるようだ。



『レディ・オア・ノット2』©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.


 一方、「透明な悪魔(ル・ベイル)」と契約を結ぶ裏社会にも動きがあった。グレースを取り逃したことで個々が粉々に爆発して壊滅したル・ドマス家とは別に、そこには世界を牛耳る5つの一族が存在しており、今度は人間界の「支配者」の座を巡って、新たな死闘が始まろうとしている。


 今回のかくれんぼの「追う側」はこうやって招集された5つの一族の代表者たち。対する「逃げる側」はもちろんグレースとフェイスの姉妹だ。後者にとっては何とも分の悪い不平等なゲームではあるが、仮に生き延びたなら、彼女たちは一夜にして支配者の座を手にすることができるのだ。


 かくも多くの続編企画と同様、本作では世界観が大きく拡張され、活動領域も拡大。よりスケールアップした血みどろの殺戮劇が繰り広げられる。この緻密に構築、発展させていく手法に、どこか『ジョン・ウィック』シリーズに似たものを感じるのは私だけだろうか。




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