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  4. 『ザ・アウトロー』リアルな弾倉交換こそマイケル・マンへの熱きリスペクト ※注!ネタバレ含みます。
『ザ・アウトロー』リアルな弾倉交換こそマイケル・マンへの熱きリスペクト ※注!ネタバレ含みます。

『ザ・アウトロー』リアルな弾倉交換こそマイケル・マンへの熱きリスペクト ※注!ネタバレ含みます。

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弾倉交換を巧みに描写する映画に駄作なし



 「弾倉交換をしっかりと描写するアクション映画は信用できる」。もちろん筆者の個人的見解だが、かなりの確度で適用できる基準だ。


 そもそも銃は弾丸を無限に撃ちつづけられる訳ではない。何を偉そうに、と思われるかもしれないが、この真理を無視するアクション映画は意外と多い。拳銃なら十数発。アサルトライフルでも30発も撃てば弾倉が空になってしまう。もしフルオートで連射すれば2秒ほどで全弾撃ち尽くしてしまうのだ。しかし多くのアクション映画では登場人物たちは好き放題にフルオートで弾丸をばらまき続ける。「おい、一体いつ弾倉を交換したんだ?」と突っ込みたくなることもしばしばだが、「これは映画なんだから、そんな野暮なことは言うな。ちまちま弾をこめるカットを入れたらテンポ悪いだろ?」ということなのかしれない。




 しかし『ザ・アウトロー』はこの弾倉交換を律儀に描く。それによってガンアクションは迫真性を増し、見るものを本物の弾丸飛び交うロサンゼルスの市街戦へと引きずり込む。このアウトローのお手本となったのはクライム・アクションの大傑作『ヒート』(95)であることは間違いない。



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