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  4. 『ア・ゴースト・ストーリー』可愛らしく深遠な幻想譚が、極秘裏に制作された理由とは? ※注!ネタバレ含みます。
『ア・ゴースト・ストーリー』可愛らしく深遠な幻想譚が、極秘裏に制作された理由とは?  ※注!ネタバレ含みます。

『ア・ゴースト・ストーリー』可愛らしく深遠な幻想譚が、極秘裏に制作された理由とは? ※注!ネタバレ含みます。


きっかけは夫婦の喧嘩から?フィクションに刻まれた日常の記憶



 ロウリー監督とあのオバケ、究極的に“似ている”のは当然か。なぜなら、この映画には少なからず監督の私生活での出来事が投影されているから。彼らはお互いの分身のような存在とも言っていいのかもしれない。


 そもそも、本作を着想したきっかけはロウリーが経験した夫婦間の激しい口論だったという。これまで住み続けてきたテキサスと、仕事のために滞在することの多いロス。その二つの拠点の狭間で引き裂かれるような思いを感じていた夫婦は、話し合いの末、納得の上でロスへ引っ越したはずだった。しかし彼の中では、長年過ごしたテキサスの土地や住居へのどうしようもない複雑な思いが、ずっと蓄積されていた。




 テキサスの自宅は借家で、何の変哲もないファーマーズ・ハウスだった。が、そこは妻と初めて暮らし始めた家だったし、自分の庭を持ったのも人生で初めてだった。想像力を膨らませる広大な自然にも囲まれている。とにかくいろんな思いが詰まったこの住処。かといって今の収入で二つの拠点に家を構えるのは非現実的だ————。


 すでに夫婦の間で解決済みだったにもかかわらず、ある日、ロウリーはたまらずこの話を蒸し返し、「今の仕事に区切りがついたらテキサスに戻ろう」と口にする。これをきっかけに過去に経験したことがないほどの口論が始まり、もはや二人の関係の終焉を意識してしまうほどに、看過できない価値観の違いがあぶり出されたと言う。もちろん、賢明な彼らはこの危機を乗り越えて今に至るわけだが、これを機にロウリーは、“住処”というものが危うく夫婦関係を終わらせてしまうほどの重要な問題であることを痛感したのだそうだ。



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