1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. ショーシャンクの空に
  4. 『ショーシャンクの空に』贖罪と希望が観客にもたらすものとは
『ショーシャンクの空に』贖罪と希望が観客にもたらすものとは

『ショーシャンクの空に』贖罪と希望が観客にもたらすものとは

PAGES


アンディはキリストの再来なのか



 劇中、アンディと数人の受刑者たちが、刑務所の屋根にタールを塗る作業の途中でビールを調達して、一時の天国を味わうシーンに漂う至福感が圧巻だ。批評家たちの間では、アンディをキリスト、または救世主ととらえ、ビールのシーンを刑務所の“最後の晩餐“と位置付ける意見もある。


 アンディが放送室を占拠して、所内に大音量で“フィガロの結婚“を流す場面も然り。どんな罪人も救済されるべきであるという、作品全体に漂うキリスト教的神秘主義は、原作には描かれていない映画オリジナルのラストシーンで、最も劇的に表現される。



公開後、改めて沸き上がった絶賛の嵐



 本サイトで以前書いた記事の『ある日どこかで』と同じく、『ショーシャンクの空に』も興行面で冷遇された作品だ。ダラボンの精密な脚本と演出、ロビンス、フリーマンの演技、そして、ドラマチックな展開が批評家たちからは受けいれられたが、興収1,600万ドルで一旦は公開は終了する。映画が公開された1994年の劇場は『フォレスト・ガンプ╱一期一会』や『パルプ・フィクション』に話題が集中していたこと、そもそもデータ的に刑務所映画はヒットしないこと、女優が登場しないこと、等々が理由と言われたが、物語はここからだ。




 その後、アカデミー賞ほか多くの映画賞を賑わせ、アメリカ国外で好評だったことから、作品は再公開され、最終的に約2,830万ドルの興収を挙げることになる。さらに、32万本以上のVHSが全米に出荷され、1995年のトップ・レンタルに。テッド・ターナーによって設立されたターナー放送システムのTNTネットワークでは、1997年以降、定期的に放映されていて、2017年時点でも尚、その放送サイクルは続いている。


 日本でも、TSUTAYA創業30周年に発表された、開業以来のビデオ・DVD映画ランキングの9位にランクイン。2010年に始まった“午前十時の映画祭“でも上映され、連日ソールドアウトが続いた。



PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. ショーシャンクの空に
  4. 『ショーシャンクの空に』贖罪と希望が観客にもたらすものとは