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完全主義者キューブリックの演出に隠された裏テーマとは『シャイニング』

完全主義者キューブリックの演出に隠された裏テーマとは『シャイニング』

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「シャイニング」の由来と、「展望ホテル」に隠された意味



 『2001年宇宙の旅』(1968)、『時計じかけのオレンジ』(1971)ですでに名声を確立していたスタンリー・キューブリック監督が、『バリー・リンドン』(1975)の後に選んだ題材は、ホラー作家スティーヴン・キングが1977年に発表した3作目の小説『シャイニング』だった。


 「シャイニング」は登場人物2人(子供のダニーと、ホテルの料理長のハロラン)が持つ超能力を指し、具体的には予知とテレパシーの能力として描かれる。キングはジョン・レノンが1970年に発表したシングル曲『インスタント・カーマ』のサビ冒頭の歌詞「Well we all shine on」にインスパイアされ、この超能力の名称と題名を決めた。カーマ(karma、カルマ)とは仏教などインドの思想における「業(ごう)」のことで、「因果応報」に通じる概念。輪廻思想とも結びつけられる考え方だ。



 物語の舞台はオーバールック・ホテル(Overlook Hotel)。Blu-ray版の字幕では「展望ホテル」となっているが、overlookには「見下ろす、見晴らす」のほかに、「監視する」や「邪悪な目でにらんで魔法にかける」といった意味も含む。そんな英語のニュアンスを含むオーバールックという言葉は、建物自体が意思を持つかのようなホテルにふさわしい、不穏な予兆をはらむ秀逸なネーミングだ。



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