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リブート版『チャイルド・プレイ』現代テクノロジーの恐怖を描く、新時代のチャッキー映画

(c) 2019 Orion Releasing LLC. All Rights Reserved.

リブート版『チャイルド・プレイ』現代テクノロジーの恐怖を描く、新時代のチャッキー映画

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※2019年7月記事掲載時の情報です。


『チャイルド・プレイ』あらすじ

最先端テクノロジー企業・カスラン社の期待の新商品、“バディ人形”。引っ越しをして友達がいない少年アンディは、誕生日に音声認識やセンサー付きカメラ、高解像度画像認識などの機能が付いた高性能人形を母親からプレゼントされる。自らを“チャッキー”と名乗る人形だが、実は欠陥品だと判明。的外れな受け答えに最初はあきれるアンディだが、「君が一番の親友だよ」と話すチャッキーに次第に夢中になる。その後、“彼”が豹変することなど知らずにーー。


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人気シリーズを支える独創的なアイデア



 殺りくと暴力に飢えた映画界のスラッシャーといえば、『13日の金曜日』(80)のジェイソン、『ハロウィン』(78)のブギーマンなど、挙げればキリがない。そうした有名スラッシャーの中でも群を抜いて異質なのが、殺人人形“チャッキー”の存在だ。彼は『チャイルド・プレイ』(88)で初登場するやいなや、世界中の観客たちを恐怖で震え上がらせた。


 “湖畔の絞殺魔”こと連続殺人鬼のチャールズ・リー・レイ(ブラッド・ドゥーリフ)は、逃走劇の末に玩具店に籠城する。絶命寸前、自らの魂を人形に宿したチャールズは、人形の姿を借りて無罪の人々を血祭りにあげる――。どこにでもある“人形”というアイテムを殺人鬼として描いた本作は、だれにでも起こり得る普遍的なホラーを描写し、人気を博した。


 色鮮やかなボーダー服と、柄の入ったオーバーオールの狂気に満ちた人形は、薄気味悪い高笑いをあげて次の瞬間にはナイフを振り下ろす。第一作で標的となったのは未亡人カレン・バークレー(キャサリン・ヒックス)と、その息子アンディ・バークレー(アレックス・ヴィンセント)だった。息子の誕生日に贈った人形が、じつは殺人鬼の魂が憑依した恐怖のチャッキー人形だったのだ。



『チャイルド・プレイ』(c) 2019 Orion Releasing LLC. All Rights Reserved. 


 アンディ少年と殺人人形チャッキーとの闘いはその後も続き、初期三作をもって一旦の結末となる。続く第四作『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』(98)ではチャッキーのかつての恋人ティファニー(ジェニファー・ティリー)が登場。国際的評価の高い香港の映画人ロニー・ユーを監督に迎え、コメディに舵を切った。「チャッキーの花嫁」は強烈なブラックユーモアを描き、新規ファンの獲得に成功した。


 第五作『チャイルド・プレイ/チャッキーの種』(04)ではチャッキーとティファニーの子どもグレン/グレンダ(ビリー・ボイド)を登場させた。同作ではセクシュアルマイノリティを掘り下げることで、新機軸の社会派スプラッターを描き出している。続く第六作、第七作では原点回帰を掲げ、大人となったアンディ・バークレーをカムバック。休戦していた彼らの闘いを再び映し出している。といった具合に、単なるホラーでは終わらない、さまざまなアイデアを取り入れているのだ。どのシリーズを観てもまったく違う体験を得られるという点こそ、『チャイルド・プレイ』シリーズの大きな魅力であると言えるだろう。



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