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リブート版『チャイルド・プレイ』現代テクノロジーの恐怖を描く、新時代のチャッキー映画

リブート版『チャイルド・プレイ』現代テクノロジーの恐怖を描く、新時代のチャッキー映画

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人気シリーズを支える独創的なアイデア



 殺りくと暴力に飢えた映画界のスラッシャーといえば、『13日の金曜日』(80)のジェイソン、『ハロウィン』(78)のブギーマンなど、挙げればキリがない。そうした有名スラッシャーの中でも群を抜いて異質なのが、殺人人形“チャッキー”の存在だ。彼は『チャイルド・プレイ』(88)で初登場するやいなや、世界中の観客たちを恐怖で震え上がらせた。


 “湖畔の絞殺魔”こと連続殺人鬼のチャールズ・リー・レイ(ブラッド・ドゥーリフ)は、逃走劇の末に玩具店に籠城する。絶命寸前、自らの魂を人形に宿したチャールズは、人形の姿を借りて無罪の人々を血祭りにあげる――。どこにでもある“人形”というアイテムを殺人鬼として描いた本作は、だれにでも起こり得る普遍的なホラーを描写し、人気を博した。


 色鮮やかなボーダー服と、柄の入ったオーバーオールの狂気に満ちた人形は、薄気味悪い高笑いをあげて次の瞬間にはナイフを振り下ろす。第一作で標的となったのは未亡人カレン・バークレー(キャサリン・ヒックス)と、その息子アンディ・バークレー(アレックス・ヴィンセント)だった。息子の誕生日に贈った人形が、じつは殺人鬼の魂が憑依した恐怖のチャッキー人形だったのだ。




 アンディ少年と殺人人形チャッキーとの闘いはその後も続き、初期三作をもって一旦の結末となる。続く第四作『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』(98)ではチャッキーのかつての恋人ティファニー(ジェニファー・ティリー)が登場。国際的評価の高い香港の映画人ロニー・ユーを監督に迎え、コメディに舵を切った。「チャッキーの花嫁」は強烈なブラックユーモアを描き、新規ファンの獲得に成功した。


 第五作『チャイルド・プレイ/チャッキーの種』(04)ではチャッキーとティファニーの子どもグレン/グレンダ(ビリー・ボイド)を登場させた。同作ではセクシュアルマイノリティを掘り下げることで、新機軸の社会派スプラッターを描き出している。続く第六作、第七作では原点回帰を掲げ、大人となったアンディ・バークレーをカムバック。休戦していた彼らの闘いを再び映し出している。といった具合に、単なるホラーでは終わらない、さまざまなアイデアを取り入れているのだ。どのシリーズを観てもまったく違う体験を得られるという点こそ、『チャイルド・プレイ』シリーズの大きな魅力であると言えるだろう。



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