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ロマン・ポランスキーが『ローズマリーの赤ちゃん』に込めた、日常の中に潜む底知れぬ恐怖とは ※注!ネタバレ含みます。

ロマン・ポランスキーが『ローズマリーの赤ちゃん』に込めた、日常の中に潜む底知れぬ恐怖とは ※注!ネタバレ含みます。

※本記事は物語の核心に触れているため、映画をご覧になってから読むことをお勧めします。


 オカルトホラーというジャンルに於いて、特撮も、クリーチャーも、おどろおどろしい演出も何ら用いず、現代人を闇の世界へと巧みに誘い込むパイオニア的作品。それが『ローズマリーの赤ちゃん』(68)だ。もしも、あなたの隣人が魔族だったとしたら。。。そんなおぞましい提案がかくも有効なのは、すべてが何気ない日常の中で展開するからだ。まさに、真の恐怖とはお化け屋敷や作られた密室ではなく、日々の暮らしの中に潜むという、ホラー映画の原点に迫る傑作である。


Index


社長が監督に仕掛けた甘い罠



 仕掛け人は当時のパラマウント映画の社長、ロバート・エバンスだった。後に『ある愛の詩』(70)でヒットメーカーとなるエバンスは、やがては400万部のベストセラーとなるアイラ・レビンの原作"ローズマリーの赤ちゃん"をゲラ段階で入手していて、それをロマン・ポランスキーに送りつける。ポーランド映画界が生んだ若き鬼才の才能にいち早く注目していたからだ。その際、ポランスキーが大のスキーマニアであることを知っていたエバンスは、パラマウントが製作中だったスキー映画『白銀のレーサー』(70、ロバート・レッドフォード主演)の台本を"ローズマリー~"のゲラに同封。餌で釣る作戦に出る。すると、作戦はまんまと的中し、翌朝、ポランスキーは"ローズマリー~"の脚色と監督を兼任したい旨をエバンスに伝える。頼んでもいない『白銀のレーサー』よりも、"ローズマリー~"の方が数倍、否、100倍面白かったからだ。こうして、ロマン・ポランスキーの記念すべきハリウッドデビューが決まる。



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 レビンの原作をほぼ忠実に脚色したポランスキーは、ニューヨークのアッパーウエストサイドで新婚生活をスタートさせるヒロイン、ローズマリーの心に巣くう疑念と恐怖を、計算し尽くされた演出で描いていく。



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