1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. 激突!
  4. 『激突!』相手は運転手ではなくタンクローリー!描いたのは平穏な日常をぶち壊す巨大なモンスター※注!ネタバレ含みます。
『激突!』相手は運転手ではなくタンクローリー!描いたのは平穏な日常をぶち壊す巨大なモンスター※注!ネタバレ含みます。

(C) 1971 Universal Studios. All Rights Reserved.

『激突!』相手は運転手ではなくタンクローリー!描いたのは平穏な日常をぶち壊す巨大なモンスター※注!ネタバレ含みます。

PAGES


相手は運転手ではなくタンクローリー!?



 スピルバーグがそこまでラストショットにこだわったのには理由がある。タンクローリーが谷底に落下した後に続く演出には、スピルバーグが『激突!』という作品に込めたメッセージが込められているからだ。


 土埃を上げながら崖を転がり落ちていくタンクローリーが、ようやく落ちきって静止したかと思うと、引っかかった枝をカチカチと弾きながら、勢いでまだ回転する車輪が徐々にスピードを落としていく。どす黒い重油がぽたりぽたりと滴り落ちる。まるで、鋼鉄の肉体から血が染み出すかの如く。そして、遂に車輪が止まる。



(C) 1971 Universal Studios. All Rights Reserved.


 つまり、デニス・ウィーバー扮する小心者のセールスマンが、荒野のハイウェイで出会ったのは、あおりと嫌がらせを繰り返すトラック運転手本人ではなく、タンクローリーそのもの。動機も目的も不明のまま、平穏な市民生活を突如地獄へ変える巨大で邪悪なモンスターなのである。



PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. 激突!
  4. 『激突!』相手は運転手ではなくタンクローリー!描いたのは平穏な日常をぶち壊す巨大なモンスター※注!ネタバレ含みます。