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悩んだシーンで、ソン・ガンホが演じるから大丈夫だと気づかされました。ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』【Director’s Interview Vol.49】

悩んだシーンで、ソン・ガンホが演じるから大丈夫だと気づかされました。ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』【Director’s Interview Vol.49】


当然裕福な役だろうと思いました(笑)



Q:ソン・ガンホさんは、ポン・ジュノ監督のこの構想をいつ頃聞かされて、どういう感想を持たれましたか?


ガンホ:話を聞いたのは約4年くらい前ですね。ポン監督は脚本を渡してくるのではなく、少しづつ小出しに話してくるんです。貧しい家族と裕福な家族が出てくる話だと聞いたので、もちろん私は裕福な役だと思いました(笑)。私自身、それなりに年もとって、品位もついてきたので当然そうだろうと思ったのですが、、まさか半地下に連れて行かれると思いませんでした(笑)。もう、大雨や階段が出てくる話には出たくないですね(笑)。




Q:ポン監督はシナリオを書く際に、最初からソン・ガンホさんを想定されていたのでしょうか?いつも特定のキャストを想定されて脚本は書かれるのでしょうか?


ジュノ:『グエムル-漢江の怪物-』(06)の時も四人の家族が出ますが、脚本段階ですでに四人のキャストを想定していました。『母なる証明』(09)の時も、キム・へジャさんを母役に想定して書いていました。今回はソン・ガンホさんと息子役のチェ・ウシクさんは想定して書きました。キャストを想像して脚本を書くと、やはり書きやすい部分はありますね。


ガンホさんとウシクさんには、最初は複雑な話はしませんでした。裕福な家族と貧乏な家族が出る映画、変な映画になると思う。とだけ伝えました。ウシクさんには、今痩せてるけど太る予定はないよね?太らないでねと念押ししておきました(笑)。


また、クライマックスシーンを書いている時は、これを観客がどう受け止めるのだろうかと、正直悩んだのですが、そのシーンを演じる俳優がソン・ガンホだと思うと、安心して脚本を書き続けられました。ソン・ガンホなら観客を説得できるだろうと思ったんです。脚本を書きながらそこに気付かされた時は驚きましたね。




Q:映画のクライマックスシーンは、お二人はそれぞれどのような気持ちで撮影現場に臨まれたのでしょうか。


ガンホ:ポン監督が描かれたクライマックスは、脚本段階のものと完成した映画では少しだけ違います。私は完成したものの方が強烈で良かったのではないかと思っています。現実の世界は残酷で冷酷です。そういう環境の中で私たちは生きているので、クライマックスの場面を赤裸々に果敢に撮ったというのは、とても良かったと思っています。これこそ正解だったのではないかと思いますね。そういうこともあり、撮影は何のためらいもなく挑んだのを覚えています。


ジュノ:クライマックスシーンは、最初の脚本上では曖昧な描写にしていました。ですが、撮影の際にもっとしっかりした描写に変更したんです。変更する際にはソン・ガンホさんにも相談したのですが、先ほどの彼の話通り、現実の世界は残酷で冷酷なので、この方向性がいいと思うと、快く同意してくれました。撮影自体はとてもスムーズに進みました。1日でかなりのショットをトントン拍子に撮ることが出来ましたね。



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