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悩んだシーンで、ソン・ガンホが演じるから大丈夫だと気づかされました。ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』【Director’s Interview Vol.49】

悩んだシーンで、ソン・ガンホが演じるから大丈夫だと気づかされました。ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』【Director’s Interview Vol.49】


意図せず普遍的なものとなったディテール



Q:映画の中では「半地下」や「古い切り干し大根の匂い」など、韓国文化に根ざした描写が出てきます。海外の他文化圏の観客に、それらはどのようなイメージをもたらすと思われますか。


ジュノ:映画の中では、韓国独特のディテールが多く描かれているので、それらを海外の方に理解してもらうのは難しいかなと思っていたのですが、いざ蓋を開けたら全くそうではなかったですね。カンヌ映画祭をはじめとして、多くの皆さんにしっかりと受け止められているなと感じました。


もちろん、何か普遍的でユニバーサルなものを作らねばと思っていた訳ではないのですが、こういった状況は、全世界の都市での暮らしが以前にも増して均一化していることが原因ではないかと思います。現在では、インターネットあるいはSNSを通じて、人々の暮らしを覗き見れるようになっており、障壁がどんどん無くなってきていると思います。




例えば今回のオープニングシーンでは、窓を通じて外の風景が見える半地下が描かれますが、海外の方が最初にそれを目にした時には、韓国にはこんな変わった半地下の家があるんだなぁと見ているかもしれません。


しかしその後すぐに、その家の子供たちがwi-fiの電波とパスワードを探し出しますよね。それを見た瞬間、海外の観客の心もオープンになるんだと思うんです。もう全世界どこでも誰でも、wi-fiの電波を探すというのは、今では日常の光景になっているので、意図せず普遍的なものになったのかなと思います。



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『パラサイト 半地下の家族』公開記念! ポン・ジュノ監督作品シネマートにて期間限定上映!

シネマート新宿

http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/lineup/20191221_16054.html

シネマート心斎橋

http://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/lineup/20191224_16059.html








監督:ポン・ジュノ 

1969年9月14日生まれ。大韓民国・大邱広域市出身。延世大学社会学科卒業後、韓国映画アカデミーで映画制作を学ぶ。劇場長編デビュー作は、監督・脚本を手掛け高い評価を得たペ・ドゥナ主演『吠える犬は噛まない』(00)。実際の未解決事件を題材にした長編2作目『殺人の追憶』(03)は、韓国動員520万人を超える大ヒットを記録し、完璧と評される構成力が絶賛された。その後、漢江に出現した怪物に娘を奪われた一家の奮闘を描いた『グエムル‒漢江の怪物‒』(06)を発表。1,240万人を超え、当時の韓国動員歴代1位のメガヒットとなった。

初の海外監督作品は、ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックスと共に参加した『TOKYO!』(08)。3部作のうちの一編『TOKYO!<シェイキング東京>』を、香川照之を主演に迎え東京で撮影。日本でも大きな話題となった。息子の殺人容疑を晴らすため真相に迫る母を描いた『母なる証明』(09)は、カンヌ国際映画祭などで高い評価を受け、国内外で20を超える賞を受賞。名実ともに韓国を代表する若き巨匠として、不動の地位を確立する。そして、ハリウッドを代表する国際色豊かな面々をキャストに配した『スノーピアサー』(13)を発表。氷河期が到来した地球を走り続ける列車を舞台に、独特の世界観を圧倒的スケールで具現化させた。その後、手掛けたNetflixオリジナル映画「オクジャ/okja」(17)は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、高い評価と共に大きな話題を呼んだ。ポン・ジュノ監督の長編7作品目となる『パラサイト 半地下の家族』(19)は、『母なる証明』以来10年ぶりとなる韓国映画。ジャンルにとわられない唯一無二の作風に磨きをかけ、見事、満場一致でカンヌ国際映画祭最高賞のパルムドールに輝いた。






キム・ギテク役:ソン・ガンホ

1967年1月17日生まれ。大韓民国・金海市出身。演劇界で俳優のキャリアをスタートさせ、『豚が井戸に落ちた日』(96/ホン・サンス 監督)で映画デビュー。その後、大ヒット映画『シュリ』(99/カン・ジェギュ監督)をはじめ、キム・ジウン監督『クワイエット・ファミリー』(98)、『反則王』(00)、『グッド・バッド・ウィアード』(08)、パク・チャヌク監督『JSA』(00)、『復讐者に憐れみを』(02)、『親切なクムジャさん』(05)、『渇き』(09)など名だたる監督とタッグを組み、韓国を代表する実力派俳優として確固たる地位を築く。そのほかの出演作に『大統領の理髪師』(04/イム・チャンサン監督)、『南極日誌』(05/イム・ピルソン監督)、『シークレット・サンシャイン』(07/イ・チャンドン監督)、『凍える牙』(12/ユ・ハ監督)、『観相師-かんそうし-』(13/ハン・ジェリム監督)、『弁護人』(13/ヤン・ウソク監督)、『王の運命―歴史を変えた八日間―』(15/イ・ジュニク監督)、『密偵』(16/キム・ジウン)、 『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』(17/チャン・フン監督)、Netflixオリジナル映画「麻薬王」(18/ウ・ミンホ監督)などがある。ポン・ジュノ監督からの信頼も厚く、これまでに『殺人の追憶』(03)、『グエムル-漢江の怪物-』(06)、『スノーピアサー』(13)に出演。国内外の映画祭で受賞を重ね、高く評価されてきた。最新作『パラサイト 半地下の家族』(19)は同監督4作目の出演となる。



取材・文:CINEMORE編集部 F

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。






『パラサイト 半地下の家族』

出演: ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン 

監督:ポン・ジュノ(『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』) 撮影:ホン・ギョンピョ 音楽:チョン・ジェイル 

提供:バップ、ビターズ・エンド、テレビ東京、巖本金属、クオラス、朝日新聞社、Filmarks/配給:ビターズ・エンド 

(c) 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED /2019年/韓国/132 分/PG-12/2.35:1/

英題:PARASITE/原題:GISAENGCHUNG/www.parasite-mv.jp

2020年1月10日(金)ほか全国ロードショー!

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