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悩んだシーンで、ソン・ガンホが演じるから大丈夫だと気づかされました。ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』【Director’s Interview Vol.49】

悩んだシーンで、ソン・ガンホが演じるから大丈夫だと気づかされました。ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』【Director’s Interview Vol.49】


行われない事前リハーサル



Q:活力に溢れたアグレッシブなキャラクターを演じる印象のあるソン・ガンホさんですが、今回はあまり活力がないような、普通のおじさんの役です。とはいえ、物語を牽引する重要な役目があるのですが、監督からは具体的にどんな指示があって、どのような役作りをされたのでしょうか。


ガンホ:『殺人の追憶』(03)を撮っていた頃からですが、ポン・ジュノ監督と私は、役について話し合って撮るというよりも、私自身が自分なりに解釈して演技してみせるという方法を選んできました。その方が豊かな表現の源泉になると思っています。


今回私が演じたギテクという役は、例えていうならば、タコのような人物。タコはその吸盤をピタッとくっつけるとそこから落ちることはないわけで、人生を生きる上では、たとえ無気力に見えたとしても、タコの吸盤のように頑張って生きているんだということが言えると思います。ギテクは、表向きは無気力に見えるかもしれませんが、隠された吸盤を持っている、まさにタコだと思いますね。




ジュノ:今回の撮影では、シーンについて事前に相談したのは2回だけでした。先ほどお話したクライマックスのシーンと、体育館で床に横たわった状態で「ノープラン」というセリフが出てくるシーン。その2箇所のみです。


私は自分で脚本を書き、セリフを書き、また絵コンテも描いていますので、その段階で私が何を求めているのか、それらを通じて既に表現しています。ガンホさんを含め全キャストの皆さんそれぞれが、それらをよく把握されて吸収し、そして皆さんなりの解釈を持ってアプローチされた上で、現場にやってきます。その状態で、私たちはカメラを通して出会い、撮影していく。そういうことだと思うんです。




なので、私たちの現場ではリハーサルはほとんど行っていません。私も俳優陣もそういうのをあまり好まないのだと思います。日本では、撮影前に事務所などに集まって、脚本の読み合わせをしてリハをすることがあるようですが、そういったことは、特に今回は全くありませんでした。もちろん、物理的なカメラワークや動線の確認などは行いますが、事前にセリフや感情の照合をするようなことは、ほとんど行っていません。



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