2009年に解散したイギリスの伝説的ロックバンド「オアシス」。その元フロントマン、リアム・ギャラガーを追ったドキュメンタリー映画『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』が9月25日より全国公開となる。
オアシスといえば日本での人気も非常に高く、知らぬ者は少ない存在だが、映画においても彼らの楽曲は強い存在感を放ってきた。たくさんの映画監督に愛され、それぞれの物語の中で重要な役割を果たしているオアシスの楽曲を作品と合わせて紹介する!
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『Mommy/マミー』(14)監督:グザヴィエ・ドラン
『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』と同日に新作『マティアス&マキシム』の日本公開が控えているカナダの俊英グザヴィエ・ドラン監督作。
本作はカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、審査員特別賞を受賞。気の強いシングルマザーのダイアンと多動性障害を持つ息子スティーヴの愛憎物語を描かれるが、その転換点で登場するのが95年リリースの「(What's The Story) Morning Glory ?」に収録されている「Wonderwall」だ。
オアシス屈指の人気曲がゆえ、ともすると浮いた印象を与えかねないが、見事に作品に馴染んでいる。スティーヴの開放的な気持ちとシンクロするように画角が広がる演出も話題を呼んだ。ほぼフル尺で使用されていることもオアシスファンには嬉しい。