『バタフライ・エフェクト』(04)監督:エリック・ブレス/J・マッキー・グルーバー
ごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じるというカオス理論“バタフライ効果”をモチーフにしたSFスリラー。アメリカで初登場1位を記録する大ヒットとなった本作は、過去に戻って現在、未来で起きる出来事を変え、愛する人を悲しい運命から守ろうとする青年を描く。この作品のエンドクレジットで流れるのが、02年リリースの「Heathen Chemistry」に収録されている「Stop Crying Your Heart Out」だ。
衝撃のラストシーンを目の当たりにした観客を、やさしく包み込むようなバラードナンバーである。本作のために書き下ろされた曲ではないが、主人公の運命を励ましているかのような歌詞にも注目してほしい。
そしてオアシスは解散となり……自らの音楽と向き合ったリアム・ギャラガー再生の物語が始まる!
『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』
リアム・ギャラガーのオアシス解散からソロミュージシャンとして復活するまでの姿を10年にわたり撮影した革新的なドキュメンタリー。オアシスの曲は登場しないが、オアシス解散の瞬間を捉えた衝撃的な映像に始まり、リアムのライブ映像も数多く収められている。特に2017年に出演を果たした「グラストンベリー・フェスティバル」での「Greedy Soul」のパフォーマンスは圧巻。
また、ソロ・デビュー・アルバム『アズ・ユー・ワー』のレコーディング現場など制作の裏側もカメラに捉えられている。本作の音楽は映画の引き立て役ではなく、リアムの人生を映し出す根幹をなしている。
残念ながら2009年に解散となってしまったオアシスだが、数多くの素晴らしい音楽を世に残している。そんなオアシスの楽曲が使用された作品は、ほかにも数多く存在する。どの楽曲がどのようなシーンを彩っているのか、ぜひ確認していただきたい。
『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』
9月25日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
配給:ポニーキャニオン
(c) 2019 WARNER MUSIC UK LIMITED