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酒場の客から賞金稼ぎへ『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.48】

酒場の客から賞金稼ぎへ『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.48】


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異彩を放つ脇役たち



 今年は『スター・ウォーズ』シリーズの第二作『帝国の逆襲』公開40周年にあたる。シリーズ全体の第5章、エピソード5となる伝説的な続編である。監督は原案者ジョージ・ルーカスから彼の師であるアーヴィン・カーシュナーが引継ぎ、一作目の夢と勇気に溢れた冒険活劇から一転、冷たさのあるトーンの中でドラマとロマンスが同居し、ヒーローが勝利せずに暗い結末を迎える。氷の惑星での巨大兵器が闊歩する戦い、おびただしい数の小惑星をかわしながらアクロバットに飛び回るミレニアム・ファルコン号、本当の賢人のような表情を見せるパペットのジェダイ・マスター、そうしてルーク・スカイウォーカーが直面する真実……と、その筋書きの説明に字数を稼ぐのはやめておいて、ここで改めて注目したいのは、途中で登場する異様なハンターたちである。


 帝国軍艦隊の執拗な追跡を逃れ続けるミレニアム・ファルコンとその乗員を捕らえるため、暗黒卿ダース・ヴェイダーはフリーランスの賞金稼ぎたち(バウンティ・ハンター)を雇い、標的の追跡と捕縛を命じる。宇宙戦艦の灰色で機械的な艦橋に集まったのは全く場違いなキャラクターたち。並んだ順に、デンガー、IG-88、ボバ・フェット、ボスク、4-LOM、ザッカス。


 特にその後ヴェイダーの依頼を遂行し、脇役ながら悪役としての地位を確立するボバ・フェットの魅力は語り尽くせない。その絶大な人気はこの秋から新シーズンが始まるドラマ『マンダロリアン』にも繋がっていくわけだが、今回はそれもひとまず置いておき、ボバ以外のハンターたちについてだ。彼らは言うなれば賑やかしなのだが、そのひとりひとりも十分印象的な造形になっている。そして、彼らの異様な姿の起源は、その多くを前作『エピソード4/新たなる希望』に見つけることができる。



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