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『ワンダーウーマン 1984』パティ・ジェンキンス監督 リチャード・ドナーの『スーパーマン』は、このシリーズと私の原点よ【Director's Interview Vol.99】

(c) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c) DC Comics

『ワンダーウーマン 1984』パティ・ジェンキンス監督 リチャード・ドナーの『スーパーマン』は、このシリーズと私の原点よ【Director's Interview Vol.99】

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女性ヒーローの先駆け



Q:1作目の大ヒットのおかげで、女性を主人公にしたスーパーヒーローものが次々と作られるようになりました。そういう状況をどう考えていますか。


パティ:素晴らしいと思うわ。そのきっかけが私たちの映画と言ってくれるのなら、とても嬉しいし誇らしいわね。もし、私が失敗していたら、そういう映画は作られていなかったかもしれない。現状維持どころから後退したでしょうね。だから、本当によかったと思っているの。


でも、1作目を公開したとき、「もし彼女(ワンダーウーマン)がヒーローなら、女性っぽくはなれない」なんていう人がいたというのよ。それを聞いて私たちは凄く驚いたわ。だって、言い換えれば、女性が強さを証明する場合、女性的じゃいけないと言うんでしょ? そういうことを気にすることがおかしいのよ。男性ヒーローに恋人がいるのは当たり前のように受け入れているのに、女性のヒーローは恋人はおろか、恋すらしてはいけないみたいじゃない? スーパーマンにロイス・レインがいるように、ワンダーウーマンにはスティーブ・トレバーがいる。それは当然なの。今回、そんなことを言う人がいないことを願うばかりだわ。



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Q:そういう人の言葉を聞くと、女性のヒーローの在り方を考えると思います。その女性ヒーローにもっとも影響を与えているのは何だと思いますか?


パティ:私はビデオゲームだと思っている。映画や現実の一部で女性たちは、何が出来るかを証明するため、ケンカ腰だったり、構えていたりしなきゃいけない感じがするの。本当はそんなことしなくても十分強いにもかかわらずよ。そんなとき、ふと気づいたのが、ゲームのなかには常に強い女性キャラクターがいたことだった。


私の息子やその友だちはビデオゲームに夢中なのだけれど、そこに登場しているキャラクターの多くは女性なの。たとえば『FORTNITE (フォートナイト)』というオンラインゲームを見ると、チームの半分は女性で、彼女たちは女性的なセクシーなコスチュームを着て戦っている。でも、息子たちはそんなこと、まるで気にしていない。これは凄いことだと思ったわ。最高に女性らしくて、同時にバトルも出来ると言うアイデアよね。もしかしたら、ゲームが世界の価値観を変えてしまうかもしれないのよ!(笑)



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