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『ワンダーウーマン 1984』パティ・ジェンキンス監督 リチャード・ドナーの『スーパーマン』は、このシリーズと私の原点よ【Director's Interview Vol.99】

(c) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c) DC Comics

『ワンダーウーマン 1984』パティ・ジェンキンス監督 リチャード・ドナーの『スーパーマン』は、このシリーズと私の原点よ【Director's Interview Vol.99】

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爆発的ヒットを記録した『ワンダーウーマン』(17)。その続編『ワンダーウーマン 1984』がいよいよ公開!コロナ禍でハリウッド大作が続々と延期される中、映画館での公開はファンにとっては嬉しい限りだ。前作に引き続きメガホンを取ったのは、パティ・ジェンキンス監督。今回の舞台はなぜ80年代だったのか?ワンダーウーマンへの思いと併せて、監督本人に話を伺った。


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80年代を描くことで今の時代を考える



Q:1作目は大成功を収めましたが、それでもあなたとしては不完全燃焼なところはあったのでしょうか? 


パティ:みなさん憶えていると思うけれど、ダイアナ・プリンスがワンダーウーマンになるのは映画の最後のほうだけなの。それまでの時間を費やして、私たちはワンダーウーマンというキャラクターを創って行った。だから、映画が完成したときには「もっとワンダーウーマンについての映画を作りたい!」という気持ちになってしまった。それも、より成熟し世界のことを知った彼女についての物語を語りたくなったの。ワンダーウーマンは世界をどう見ているのか? 人間をどうとらえているのか? そして、彼女は世界に対して何を言いたいのか? それについて考え始めた。そのひとつの答えが『ワンダーウーマン 1984』なのよ。



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Q:舞台を1984年にした理由は何だったのでしょう?ジョージ・オーウェルの小説『1984』は関係しているのでしょうか?


パティ:1980年代に生まれたアメリカの消費文化は、現代に繋がっていると言っていい。ショッピングモールも80年代に生まれたし、今回のストーリーで重要な位置を占めている、中東の石油問題も当時からずっと大きな問題になっていた。ペドロ(・パスカル)が演じてくれたマックス・ロードのような消費社会を象徴したキャラクターも、80年代からメディアに頻繁に登場するようになった。チーター(クリステン・ウィグ)も、当時の女性たちが送っていた人生を象徴している。今回、ワンダーウーマンを困らせるのは、この時代が生んだヴィランなのよ。しかも、そういう事柄はすべて今の時代に通じている。私にとってはそこが重要だった。


つまり、80年代を描くことで、今の時代について考えられる。多くの人はいろいろと考えてくれるんじゃないかしら?「84年」と限定したのは、80年代の価値観がもっともピークに達したのがその年だったから。オーウェルについては一応、関係ないと言っておくわ(笑)。彼はその小説のなかで1984年を予想して書いたけれど、私は84年がどういう年だったかということを描いたのよ。



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