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世界で活躍する映画監督・深田晃司、監督作15作品を本人が一挙解説!
『淵に立つ』 2016年 / 119分 / 日本・フランス
(C)2016映画『淵に立つ』製作委員会/COMME DES CINEMAS
脚本・監督・編集:深田晃司
出演:浅野忠信、筒井真理子、古舘寛治、太賀、真広佳奈、篠川桃音
『歓待』の撮影中に、古舘寛治さんに「『淵に立つ』を撮るときは、次は攻める役ではなく攻められる方の役をやって欲しい。受けの芝居の古舘さんが見たい」と話したのをぼんやり覚えている。
最初にシノプシスを書いたのは2006年頃。ただ予算的にも内容的にもすぐには撮影に至れず、間に姉妹編に近い『歓待』を挟んで、結果として『歓待』を見て自分を知ってくれたプロデューサーと『淵に立つ』を作ることになった。
『歓待』では古舘さんが演じた、家族に闖入してくる役に浅野忠信さんが決まり、筒井真理子さん、古舘寛治さんと見事なアンサンブルを見せてくれた。
家族が崩壊する物語ではなく、もともとバラバラだった家族がああ自分たちはバラバラだったんだなと気づく映画、と自分は思っています。
もっと詳しく!:『淵に立つ』一家に入り込む他人によって露呈する家族の素顔 ※注!ネタバレ含みます。
『鳥(仮)』TV初・未ソフト化 2016年 / 7分 / 日本
(C)深田晃司映画まつり
脚本・監督・編集:深田晃司
出演:井上三奈子、金子岳憲、木引優子、師岡広明、伊藤智之、吉開菜央
2016年に東京で特集上映が開催された際、特集上映のプロデューサーの方からの「過去作だけだとパンチが弱いから新作が欲しい」との要望のもと作った短編映画。もともとは俳優向けのワークショップ用に書き下ろしていた短編をオチだけ書き直して撮影。『歓待』以降何度も仕事している根岸憲一カメラマンにiPhoneで撮影をしてもらう。
たまたまお借りできることになったロケ場所の住人だった吉開菜央さんに、お会いしたその日に即出演をオファー。ちなみにその後、吉開さんの監督した短編映画はカンヌ国際映画祭に選出されることとなり、ちょうど今(2020年12月15日現在)渋谷ユーロスペースで特集上映中です。