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世界で活躍する映画監督・深田晃司、監督作15作品を本人が一挙解説!

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世界で活躍する映画監督・深田晃司、監督作15作品を本人が一挙解説!

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『ほとりの朔子』 2013年 / 126分 / 日本




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監督・脚本・編集・コプロデューサー:深田晃司

出演:二階堂ふみ、鶴田真由、太賀、古舘寛治、杉野希妃、大竹直


『歓待』を見てくれた二階堂ふみさんと意気投合し作ることになったバカンス映画。バカンスと言えば自分にとっては偏愛するエリック・ロメールなので、ここぞとばかりに日本の景色でロメールにオマージュを(勝手に)捧げようとした作品。当初は『海辺のポーリーヌ』(83)そのままに『海辺の朔子』というタイトルだったが、小学生の頃から「ほとり」という語感が好きでいつか自作で使いたいと思っていたのでここで使った。二階堂ふみさん、仲野太賀さんといったとても若い才能ある俳優たちと出会えたのは、自分にとって大きかったです。


なお、鶴田真由さんがインドネシアの地域研究者なのは、2011年にインドネシア最北の地アチェで行われた国際シンポジウムに参加した体験が参考になっています。これについては『海を駆ける』の解説で後述します。



『さようなら』 2015年 / 113分 / 日本




(C)2015 「さようなら」製作委員会


監督・脚本・編集・プロデューサー:深田晃司 原作:平田オリザ

出演:ブライアリー・ロング、ジェミノイドF、新井浩文、村田牧子、村上虹郎、木引優子


青年団の世界初のアンドロイド演劇「さようなら」。2010年に自分が初めて見たときはまだ15分の短い演劇だったが(のちに30分版ができる)、そこにある濃密な死の匂いに強烈に惹きつけられ、翌年には平田オリザさんに直談判し映画化の許可をもらう。


それから、主演でプロデューサーも兼任してくれたブライアリー・ロングさんとともに企画開発を重ね、撮影直前に韓国との合作が白紙になるなど数々の紆余曲折を経て、集まった仲間と2014年に撮影。やはりアンドロイドのジェミノイドFさんとのお仕事は十二分に刺激的でした。ライブシーンの撮影で火を使う演出なのに土砂降りになるなど(よく撮れたもんだ)、トラブル続きで苦労したことを覚えている。一応、世界初のアンドロイド主演映画。




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