『ヤクザと家族 The Family』に詰め込んだ信念と美意識。そして、A24挑戦の夢――藤井道人監督が語る、過去・現在・未来【Director's Interview Vol.104】
いつかA24で映画を撮りたい
Q:海外の監督で、いま藤井監督が注目している人物は誰でしょう?
藤井:最近だと、『春江水暖~しゅんこうすいだん』(2021年2月11日公開予定)のグー・シャオガン監督。作品自体も傑作ですし、これを2年かけて作って、しかも長編デビューで、出演者はみんな監督の親戚や知り合いで……。驚きました。
あとはやっぱり、A24ですね。『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』(19)のジョー・タルボット監督も、『WAVES/ウェイブス』(19)のトレイ・エドワード・シュルツ監督も、『ミッドサマー』(19)のアリ・アスター監督もみんな同世代なので、僕もいつかはA24で撮りたいです。英語をもっと勉強しなくちゃいけないですね。
昔は30歳までと思っていましたが、40歳までに世界に向けて作品を発表できる環境に自分を置かないと、自分の人生に興味がなくなってきそうな恐怖心がありますね。
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監督・脚本:藤井道人
1986年生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。大学卒業後、10年に映像集団「BABEL LABEL」を設立。伊坂幸太郎原作『オー!ファーザー』(14)でデビュー。以降『青の帰り道』(18年)、『デイアンドナイト』(19年)、『宇宙でいちばんあかるい屋根』(20年)など精力的に作品を発表。 2019年に公開された『新聞記者』は日本アカデミー賞で最優秀賞 3 部門含む、6部門受賞をはじめ、映画賞を多数受賞。新作映画、『ヤクザと家族 The Family』(2021年1月29日公開)が控える。
取材・文:SYO
1987年生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌編集プロダクション・映画情報サイト勤務を経て映画ライター/編集者に。インタビュー・レビュー・コラム・イベント出演・推薦コメント等、幅広く手がける。「CINEMORE」 「シネマカフェ」 「装苑」「FRIDAYデジタル」「CREA」「BRUTUS」等に寄稿。Twitter「syocinema」
『ヤクザと家族 The Family』
2021年1月29日全国公開
(c)2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会