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『ブレイブ -群青戦記-』本広克行監督 役者にもスタッフにも求める、行間を読む力と創造性【Director’s Interview Vol.108】

『ブレイブ -群青戦記-』本広克行監督 役者にもスタッフにも求める、行間を読む力と創造性【Director’s Interview Vol.108】

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脚本+事情を汲んでまとめ上げる仕事



Q:『亜人』(17)『曇天に笑う』など、最近は漫画原作の映画化が続いています。今まではオリジナル作品が多かったように思いますが、何か違いはありますか。


本広:僕の仕事は渡された脚本をどう料理するかなので、原作とオリジナルの違いはあまり気にしてないですね。でも、一番燃えるのは、あまり面白くない原作を渡された時で、「これ、試されてるな…。」と思いますね(笑)。


ドラマなんかだとよくありましたね「これを面白くするのか…」って。でもそう思ったら、逆にテンションが上がる。それで完成したものが「原作よりも面白かったよ」って言われると嬉しかったです。



©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会 ©笠原真樹/集英社


Q:本広監督は脚本を手がけられないことがほとんどですが、脚本家の方たちとは内容についてどんなことを話されるのでしょうか。


本広:『踊る大捜査線』の君塚良一さんの脚本は完璧だったので、何も話すことはなかったですね。どの作品もそうですが、脚本って最初に上がってきたものが一番面白いんですよ。でもそこから色んな人の意見が出てくる。プロデューサーからの予算の相談や、役者さんからの内容の相談とか。そんな色んな事情を汲んでまとめ上げるのが監督ですから。そういうのを経験してきているので、自ら脚本を手がけようとはなかなか思えないですね(笑)。


Q:調整する際に、脚本家の方と衝突することなどはあるのですか?


本広:昔はよく「おまえとは2度と組まない」とか、「脚本がいいから余計なことをするな」とか、すごく言われましたけどね(笑)。もう今は無いですね。


Q:本広監督でも、そんなことを言われていた時代があるんですね。


本広:言われてましたね。でも結果を出せばみんな黙りますよね。いつも「結果出しゃいいんだろ」って思いながら監督してましたね(笑)。




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