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『100日間生きたワニ』上田慎一郎監督&ふくだみゆき監督がアニメに持ち込んだ「異例」と「異物」【Director’s Interview Vol.126】

©2021「100⽇間⽣きたワニ」製作委員会

『100日間生きたワニ』上田慎一郎監督&ふくだみゆき監督がアニメに持ち込んだ「異例」と「異物」【Director’s Interview Vol.126】

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オリジナルキャラを任された山田裕貴と、中村倫也の絆



Q:後半の展開において、欠かせないのがオリジナルキャラクターのカエルを演じた山田裕貴さんです。彼の空元気な演技が、切なさを生み出していますよね。同時に、ネズミ役の中村倫也さんの演技が、前半と後半――つまりワニを失う前後で変化するのも印象的でした。おふたりにはどんなディレクションを行ったのでしょうか。


上田:山田さんは、録音ブースに入ってきた瞬間「あっカエルだ」と思ったんですよね。ご本人がもともと持っているオリジナリティがすごく大きいように思います。


ふくだ:山田さんはチャーミングでお茶目で、それでいて一生懸命。みんなが愛おしくなっちゃう人柄なので、私たちが「こうしてください」と言ったのではなく、ご本人の魅力がしっかり出ています。


上田:やってきた途端に中村さんにいじられていたよね(笑)。


ふくだ:そうそう(笑)。二人はものすごく仲が良くて、そういう部分も自然とにじみ出たんじゃないかな。



『100日間生きたワニ』©2021「100⽇間⽣きたワニ」製作委員会


上田:山田さんには、そうした“隙”があるんですよね。映画やバラエティ番組を観てそう感じていたので、お願いしたという部分もあります。


ひとつお伝えしたことがあるとすれば、「異物であってほしい」ということ。山田さんは「ここまでやるとウザいと思われないですか?」と不安に感じていらっしゃったのですが、「ウザくあってほしいんです。この世界の“異物”でいてほしい」と伝えました。


ふくだ:シナリオを書いている段階で、他のキャラクターは原作からある程度イメージができるけど、オリジナルキャラクターをどう置いたらいいかは私たちも不安でした。でも、山田さんの第一声を聞いて、大丈夫だなと思いましたね。その塩梅を、山田さんがバシッと決めてくれました。すごくいいキャスティングだったなと思います。


Q:そこに、中村さんがリードする部分もあり……。


上田:二人ですごくディスカッションしてくれていましたね。「これはこうやってみようと思う」とか、「こんなに早く頷けないよな」とか、実写の現場みたいに話し合ってくれていました。




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